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クラブチームしか勝たん!特別編 第46回全日本クラブ野球選手権出場チーム紹介① エフコムベースボールクラブ/ジェイグループ

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日本野球連盟(JABA)に加盟する247のクラブチームの頂点を決める第46回全日本クラブ野球選手権大会が8月27日に神奈川県の等々力球場と大和スタジアムで開幕します。

大会を前に「クラブチームしか勝たん!」特別編として、出場チームを全8回で、対戦カードごとに紹介します。

第1回は、エフコムベースボールクラブジェイグループです。両チームは27日第1試合(等々力球場)で対戦します。

 

エフコムベースボールクラブ東北地区・福島 2大会ぶり6回目) 

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新チーム名で初参戦 打線に自信「初戦突破で恩返し」

 前身の富士通アイソテックベースボールクラブでは2016年にベスト4に進出。昨年4月にチームの母体が富士通アイソテックからエフコムに移ったことに伴い、チーム名を変更した。河野勝人監督は「エフコムとしては初出場。エフコムから支援も受けているので、まず初戦を突破して恩返しをしたい」と意気込む。

 1~9番まで長打が出る打線が強みだ。河野監督は前回出場した19年のチームと比べ「当時は上位打線だけだったが、今年は上位から下位までバットが振れる」と自信を持つ。リードオフマンで主将を務める矢代遥斗外野手を筆頭に各選手の成長が著しく、打線に厚みが増した。

 投手陣は小川佳斗投手、新人の佐藤一希投手の両右腕が軸になる。小川投手は140キロ超の直球とカットボール、ツーシームなどで勝負する。打たせて取るタイプの佐藤一希投手は先発だけでなく、ロングリリーフもできる。抑えで150キロの直球が魅力の佐藤翔投手につなぐのが勝ちパターンになる。

地元の聖光学院高の躍進に刺激

 2012年に富士通アイソテックに勤務する選手を中心に結成した。福島県伊達市が本拠地で、同じ伊達市内にある聖光学院高校の出身者が多く在籍する。聖光学院高は今夏の甲子園で東京・日大三高や神奈川・横浜高の強豪を破り、初のベスト4に進出した。河野監督は「格上のチームにぶつかって勝ち上がった。我々も同じ気持ちで戦いたい」と挑戦者として臨む。

 

ジェイグループ(東海地区・愛知 初出場)

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ジェイプロジェクトの「弟分」 創部5年目で全国へ

 名古屋市を拠点に飲食店を展開する「ジェイグループホールディングス」が母体で、創部5年目で初の全国の切符を手にした。2012年と20年の都市対抗に出場した企業登録のジェイプロジェクトの「弟分」にあたる。

 池邉賢吾監督は「スタイルは打ち勝つ野球。投手が最少失点でしぎ、ビッグイニングを作る。若いチームなのでイケイケです」とチームの特徴を説明する。打線は状態のいい選手を上位に起用するのが、不動は4番の高木光内野手。三振を怖がらない力強いスイングで長打が打てる右打者だ。投手陣は柳大樹投手と吉田充輝投手が先発タイプで、救援には越智泰弘投手、山内智貴投手の左右が控える。

 高校や大学卒業後に野球を続けられる環境を整えようと、09年にジェイプロジェクトが創部。受け皿をさらに広げるため、18年にジェイグループが発足した。入社3年目以降の選手が多いジェイプロジェクトに対し、ジェイグループは1、2年目の若手が主体。毎年2月にジェイプロジェクトとジェイグループの選手の入れ替えが行われ、プロ入りを狙う若手はまずはジェイプロジェクト入りを目指している。

コロナで逆風の飲食店に「明るいニュースを届けたい」

 新型コロナウイルスの影響で母体の飲食店は大きな打撃を受けた。野球部存続のために打ち出したのが「稼げる野球部」。従来、選手たちは飲食店勤務だったが、現在は3分の2が介護福祉施設などで働いている。池邉監督は「コロナで飲食店は逆風だが、僕らが頑張って明るいニュースを届けたい」と誓う。

【毎日新聞社野球委員会 安田光高】