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クラブチームしか勝たん!特別編 第46回全日本クラブ野球選手権出場チーム紹介④ 太田球友硬式野球俱楽部/ビッグ開発ベースボールクラブ

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日本野球連盟(JABA)に加盟する247のクラブチームの頂点を決める第46回全日本クラブ野球選手権大会が8月27日に神奈川県の等々力球場と大和スタジアムで開幕します。

大会を前に「クラブチームしか勝たん!」特別編として、出場チームを全8回で、対戦カードごとに紹介します。

第4回は、太田球友硬式野球俱楽部ビッグ開発ベースボールクラブです。両チームは27日第4試合(等々力球場)で対戦します。

 

太田球友硬式野球俱楽部(関東地区・群馬 4大会ぶり2回目) 

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SUBARU元選手が多数在籍 若手と融合

 SUBARUの元選手が多数在籍する。SUBARU出身の山下達也監督は「SUBARUの選手が力を出したのはもちろんだが、脇を固める一般の選手がいいパフォーマンスを発揮してくれたのが大きい」と、SUBARU組と若手の融合が4大会ぶりの復活出場の原動力となった。

 1993年創部。元々は地元のクラブチームだったが、SUBARUを引退した選手に声をかけたことで徐々にSUBARU出身者が増えた。チームの強化につながる一方で、「私が主将で前回出場した時は若手がSUBARU出身の選手たちに遠慮するところがあった」と山下監督。2019年の監督就任に伴い、SUBARU出身の選手たちに「若い選手が伸び伸びプレーできるような環境を作ってほしい」と伝え、融合を進めてきた。

 打線にもそれが反映されている。上位を打つのはSUBARU組。ここで好機を作り、城野壱斗内野手や五十木響内野手といったSUBARU出身者以外の選手が還すのが理想的な攻撃となる。投手陣の主戦は力で押す左腕の小坂昌義投手と右下手投げの澤田大季投手でタイプの異なる先発がそろう。

引退選手を社内でスカウト 仕事の相談も「OBとしてフォロー」

 山下監督は毎オフにSUBARUを引退して社業に専念する選手に声をかけて「スカウト」をしている。目的はチーム強化に加えて「野球しかしてこなかった選手に対して、仕事の壁にぶつかった時のアドバイスなどを我々OBがフォローできないだろうかと。職場とは違うコミュニティーで横のつながりを作り、仕事をしやすくしてほしい」という思いもある。

 大会の目標は初勝利。山下監督は「一つ勝って前回のチームを超えたらチームとして変われるのでは」と初戦突破を目指す。

 

ビッグ開発ベースボールクラブ(九州地区・沖縄 2大会ぶり7回目

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都市対抗2次予選で見せた快進撃 クラブ選手権でも

 今年はJABA徳山大会を制すと、沖縄電力の代替で出場した都市対抗2次予選では初戦で宮崎梅田学園を破るなど企業登録のチームに2連勝と快進撃を見せた。2016年以来となるクラブ選手権優勝をうかがう。

 結果を残せた要因は投手陣の充実にある。3~5イニングで継投して戦うのが基本。タイプの異なる投手を投入し、相手打者の目線を変えていく。昨年から継投での戦い方を続けてきたことで、山口直也投手や濵﨑太志投手の先発以外の投手も試合経験を積み、成長した。

 野手でのキーマンは1番・池宮和弘内野手。俊足巧打の左打者が出塁して好機を演出し、JABA徳山大会で最高殊勲選手賞と首位打者賞を獲得した3番・美崎直聖内野手らの中軸を迎えたい。

選手の仕事ぶりが地域で評判「管理物件増えた」

 2008年創部。沖縄県内で不動産業を営むビッグ開発の創業者である下地剛監督が高校の外部コーチをしていた際に教え子から「卒業しても野球を続けたい」と言われたのがチーム発足のきっかけ。下地監督は「会社としても若い人の力が必要でタイミング的に良かった」と振り返る。アパート、マンション、駐車場などのメンテナンス業務や清掃、草刈りなど肉体労働が必要な部署に入社した選手は所属する。平日は午前中の練習の前に朝7時半ごろに出社して清掃活動を行い、これらの取り組む姿が少しずつ評判を呼び「地域の(住宅物件を持つ)オーナーから評価されて管理物件が増えた」と下地監督もにっこりだ。

 2大会ぶりの全国大会。指揮官は「相手どうこうでなく、日ごろやってきた練習をきっちりとできれば、上位進出も可能だと思う」と期待を込めている。

【毎日新聞社野球委員会 安田光高】