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【GRAND SLAM PREMIUM 154】クラブチームも日本一を目指して熱戦展開中!!

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 第93回都市対抗野球大会の幕開けが迫ってくる中、クラブチーム日本一を目指す戦いも熱を帯びてきた。クラブ選手権予選は都道府県単位の一次予選がほぼ終わり、625日の東海地区を皮切りに代表チームを決める二次予選が始まった。東海地区はこれまで、静岡県、愛知県、岐阜・三重で一次予選を行ない、勝ち上がった3チームによって東海二次予選を実施していた。だが、今年からは静岡県、愛知県が各4、岐阜・三重から2の計10チームによるトーナメントに変更。多くのチームが二次予選を戦えるようになった。

 

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トーナメント方式に変わり、熱戦が繰り広げられたクラブ選手権東海二次予選。

 

 すると、最近5大会のうち3回代表権を手にしている矢場とんブースターズが、静岡硬式野球俱楽部に一回戦でコールド負け。そんな波乱で幕を開けると、二回戦では昨年の代表・浜松ケイ・スポーツBC27TJクラブに苦杯を喫する。勢いに乗った静岡硬式野球俱楽部は、都市対抗東海二次予選で企業チームを撃破したこともある山岸ロジスターズにも逆転勝ちを収める。

 

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山岸ロジスターズとの二回戦で、逆転勝ちの立て役者となった

静岡硬式野球倶楽部の左腕・宮島大樹。

 

 ほかにジェイグループ、BLITZがベスト4に勝ち上がり、73日に準決勝と代表決定戦が行なわれる予定だったが、第1試合の途中で降雨ノーゲームとなり、79日に延期された。なお、この73日は、全国制覇4回の大和高田クラブ、OBC高島、三菱自動車京都ダイヤフェニックスが代表決定リーグ戦を行なう東近畿(京都府・滋賀県・奈良県)二次予選も雨天中止となり、同じく79日に仕切り直す。

 

どの地区も簡単には代表権を手にできない

 

 一番乗りで代表が決まったのは西近畿(大阪・和歌山、兵庫県)だ。全国トップレベルの実力を誇るマツゲン箕島硬式野球部の戦いぶりが注目されたが、何と一回戦でNOMOベースボールクラブに36で敗れてしまう。ただ、NOMOクラブも2005年には都市対抗に出場し、さらにクラブ王者にもなっている強豪だ。最近はマツゲン箕島が勝ち続けていたただけに、久しぶりに存在感を示したと言っていい。

 NOMOクラブは、ダブルヘッダーの代表決定戦でも兵庫県警察硬式野球部県警桃太郎に圧勝。大阪府堺市から兵庫県豊岡市への本拠地移転後は全国の舞台から遠ざかり、2018年に10年ぶりの出場を果たすも一回戦で敗れた。3大会ぶりの出場では、一気に2回目の優勝も狙いたい。

 また、72日から佐賀県で2日間にわたって実施された九州二次予選は、ビッグ開発ベースボールクラブとシンバネットワークアーマンズベースボールクラブの沖縄勢が代表決定戦で激突する。

 2008年に創部されたビッグ開発は、2010年の都市対抗沖縄県一次予選で沖縄電力を破って注目され、その原動力となった嘉弥真新也はJX-ENEOSを経て福岡ソフトバンクへ入団。2013年にクラブ選手権へ初出場し、2016年には初優勝している強豪だ。

 昨年、そのビッグ開発を倒して初出場したのがシンバネットワークである。本大会でも首尾よく一回戦を突破し、準々決勝ではハナマウイと壮絶な打撃戦を繰り広げている。今回の代表決定戦でも、2回までに5点を奪って試合の主導権を握ったものの、3回に1点を返したビッグ開発が猛反撃。6回に逆転すると、さらに加点して95で代表権を奪還した。そして、15チームが代表権を争う北海道二次予選も72日に開幕し、10日に代表決定戦が行なわれる予定だ。

 その他の地区の二次予選は以下の日程で実施される。

 

【第46回全日本クラブ野球選手権大会二次予選の日程】

北海道 79日~10日 岩見沢市野球場、栗山町民球場

東 北 729日~3日間 大仙市総合公園野球場、サンスポーツランド協和球場

関 東 73031日、811日 さいたま市営浦和、足利市総合運動公園球場

東 海 79日 トヨタスポーツセンター

北信越 86日~2日間 魚津桃山運動公園、上市町丸山総合公園球場

東近畿 79日 今津スタジアム

中国・四国 730日 津田恒実メモリアルスタジアム

 

 日本一を目指して熾烈を極める、クラブチームの熱い夏にも注目だ。

【文=横尾弘一】

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