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【GRAND SLAM PREMIUM 160】第46回全日本クラブ野球選手権大会の出場16チームと組み合わせが決まる

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 第46回全日本クラブ野球選手権大会の二次予選が8月11日の関東第五代表決定戦で終わり、出場16チームが以下のように決定。組み合わせも発表された。

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 今大会は神奈川県川崎市の等々力球場と大和市の大和スタジアムで開催されるが、等々力の開幕戦では富士通アイソテックベースボールクラブから名称変更したエフコムベースボールクラブ(福島県)と初出場のジェイグループ(愛知県)が対戦する。エフコムは2016年にベスト4へ進出するなど、投打に堅実な戦いを見せる。対するジェイグループは、会社登録のジェイプロジェクトとともに活動しており、春先に選手登録が振り分けられる。矢場とんブースターズや浜松ケイ・スポーツBCと、近年の東海地区で代表権を手にしてきたチームが敗退した予選を、圧倒的な戦いぶりで制したチーム力を存分に発揮したい。昨年優勝の全足利クラブ(栃木県)は、東北で準優勝の弘前アレッズ(青森県)が一回戦の相手。全足利クラブはエースの中田智暁が健在で、代表決定戦では24得点と打線も破壊力抜群だ。弘前アレッズは投手陣の踏ん張りでロースコアの展開に持ち込み、走者をひとつでも先の塁へ進めて勝機を広げる。

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昨年優勝の全足利クラブは、今年の予選でも投打にスキのない戦いぶりを見せている。

 

 東北二次予選を制した東北マークス(宮城県)は、新興勢力のハナマウイ(千葉県)と激突する。NTT東北が前身の東北マークスは、企業チームを経験している選手が勝負強さを見せ、試合の流れを引き寄せるのも上手い。ただ、ハナマウイは2020年の都市対抗に初出場したように高い実力を誇り、昨年は初出場でベスト4入りした。それでも、選手たちは満足しておらず、今年は頂点だけを見据えている。東北マークスに勝って勢いをつけられるか、東北マークスがその野望を打ち砕くか注目だ。太田球友硬式野球倶楽部(群馬県)には、唐谷良磨や大熊征悟らSUBARUのOBが在籍しており、一気に優勝も狙える戦力が整った。ただし、ビッグ開発ベースボールクラブ(沖縄県)は2016年に全国の頂点に立ち、今年の都市対抗九州二次予選でも宮崎梅田学園を倒している。どちらが先制点を奪って主導権を握るか、目が離せない展開になるだろう。

 

準々決勝と準決勝のダブルヘッダーが優勝へのカギに

 

 昨年準優勝の千曲川硬式野球クラブ(長野県)は、古豪・新潟コンマーシャル倶楽部との代表決定戦を際どく1対0で制し、3大会連続7回目の出場を果たした。現行の地区割りでは、唯一優勝経験のない北信越地区の代表として、2016年、昨年に次ぐ決勝進出で「三度目の正直」となる優勝を目指す。対するコットンウェイ硬式野球倶楽部(栃木県)は、地域に密着した活動で創部20年目に悲願の初出場を果たした。予選ではジェイファム、全大宮野球団と県1位のチームを連破しており、一気に全国1勝を上げられるか。ショウワコーポレーション(岡山県)は、前身の柵原クラブから21大会ぶり4回目の出場だが、都市対抗中国二次予選に進出した経験があり、今回の予選では松山フェニックスを破るなど投打に充実した戦力だ。ゴールデンリバース(秋田県)は、7回目出場の経験とまとまりのよさを武器に、立ち上がりからペースをつかみたい。

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北信越初の頂点を狙う千曲川硬式野球クラブは、水科裕大の完封で代表権を手にした。

 

 5大会ぶりの出場となるTRANSYS(北海道)は、駒大苫小牧高の中軸打者として甲子園を沸かせ、JR北海道硬式野球クラブでもプレーした本間篤史監督が選手兼任で率いる。若い選手が多く、波に乗ればクラブ日本一を経験したチームでも突破する力を秘めている。その対戦相手が、2005年に優勝しているNOMOベースボールクラブ(兵庫県)である。最近10大会で最多の4回優勝しているマツゲン箕島硬式野球部に予選で快勝した実力で、2回目のクラブ王座を手にできるか。昨年は全足利クラブが優勝したため、増枠となった関東の5番目に滑り込んだのは全大宮野球団(埼玉県)だ。1932年の創部は、函館大洋倶楽部の1907年に次ぐ2番目。創部元年から5年連続で都市対抗に出場し、1935、36年には4強入りした超古豪が、クラブ選手権には初出場する。その対戦相手で、出場チーム中最長の8大会連続20回目の出場となる大和高田クラブ(奈良県)は、相手がどこかは関係なく頂点しか見ていない。それを成し遂げるだけの戦力も整っており、昨年は関係者のコロナ感染で出場辞退(不戦敗)を余儀なくされた悔しさも晴らすつもりだ。

 昨年から2球場での3日間開催となったため、大会2日目が準々決勝と準決勝のダブルヘッダーとなる。一回戦にエースが先発したチームは、その翌日も2連勝しなければ決勝には進めない厳しさがあるだけに、投手力の厚さがポイントになるだろうか。熱心なファンの方々からは、全16試合を観戦できないという声もあったが、準決勝と決勝はJ SPORTSで中継される予定だ。

【文=横尾弘一】

 

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