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【GRAND SLAM PREMIUM 171】ドラフト指名選手も躍動!! 第47回社会人野球日本選手権大会は二回戦へ

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 3年ぶりに京セラドーム大阪で秋の開催となった第47回社会人野球日本選手権大会は、114日の第1試合で一回戦16試合を終えた。開幕戦で大和高田クラブが日本製鉄鹿島にシャットアウト勝ちしたのをはじめ、息詰まる投手戦の一方で勝利チームが5点以上を奪ったのが11試合と、見応え十分の戦いが続いている。

 今夏の都市対抗で史上最多の優勝回数を12に更新したENEOSは、四国銀行のエース・菊池大樹の粘り強い投球の前に苦戦。4回に1点を先制され、そのまま終盤まで追い込まれた。だが、8回表に村上貴哉と瀬戸西 純の連打から一死一、三塁とし、川口 凌のスクイズで同点。さらに、丸山壮史と山﨑 錬の安打で逆転する。ただ、その裏一死三塁から南 武志の左前安打で四国銀行も振り出しに戻し、タイブレークの延長に突入する。そして、10回表のENEOSは、一死一、二塁から瀧澤虎太朗が菊池の153球目をライト線に弾き返して2者が生還。続く川口の左犠飛で3点をリードし、その裏を加藤三範が締めて白星を手にした。

 また、昨年の都市対抗を制し、今夏も準優勝した東京ガスは、3連覇を目指す大阪ガスと同業対決。立ち上がりこそ静かだったが、2回裏に1安打2四球で無死満塁とした東京ガスは、一死から馬場龍星がレフトへ2点タイムリーで先制し、3回裏にも二死から敵失で得たチャンスに四番・地引雄貴の適時打で3点目を挙げる。対する大阪ガスは、4回表に橋本典之のソロ本塁打で反撃するも、5回表の一死二、三塁は得点できず、7回裏には失策絡みで東京ガスに4点目を献上してしまう。後半は、広島からドラフト5位指名された河野 佳がテンポのいい投球で抑え、9回表には広島からドラフト3位指名された東京ガスの三番手・益田武尚から3連打で1点を返したが、42で東京ガスが逃げ切った。

 

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都市対抗準優勝の東京ガスは、益田武尚(中央)の好リリーフで3連覇を狙う大阪ガスを下す。

【写真=松橋隆樹】

 

 都市対抗4強のトヨタ自動車は、その都市対抗準々決勝でも対戦したTDK11で延長に突入。互いに1本が出ずに12回までもつれる中、トヨタ自動車が徳本健太朗の2点三塁打などで42TDKを振り切る。同じく都市対抗4強のNTT東日本は、西部ガスに2点を先行されるも中盤に逆転し、52で二回戦へ駒を進めた。

 

ドラフトで指名された選手たちも集大成のパフォーマンス

 

 10月20日のドラフト会議で指名された15名の選手のうち、今大会には11名が出場している。福岡ソフトバンク2位の大津亮介(日本製鉄鹿島)は、開幕戦に先発。全体的には力強い投球を見せたが、1回表に制球を乱して1点を先制され、4回表には松本凌太に一発を許して大和高田クラブに苦杯を喫した。広島6位の長谷部銀次(トヨタ自動車)は、8回裏二死二塁のピンチで登板し、気迫あふれる投球で三振を奪う。東京ヤクルト1位の吉村貢司郎(東芝)は、バイタルネットともつれる展開の中、7対5と2点差に迫られた8回裏一死二塁でリリーフ登板。キレのあるボールでこのピンチを切り抜けると、最終回も締めて勝利に貢献した。東京ガスの益田は1回を1失点、大阪ガスの河野は3回1/3を1失点(自責点はゼロ)。埼玉西武6位の児玉亮涼(大阪ガス)は、4打席ヒットなしと悔しい結果に終わる。

 

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東京ヤクルトからドラフト1位指名された東芝の吉村貢司郎は、救援で勝利に貢献した。

【写真=松橋隆樹】

 

 鷺宮製作所とNTT西日本の対戦では、鷺宮製作所の先発が東北楽天2位の小孫竜二で、NTT西日本の四番が東北楽天5位の平良竜哉。第1打席は小孫が見逃し三振に打ち取り、第2打席は平良が左前安打を放つ。第3打席は遊ゴロで、試合は5対1で鷺宮製作所に軍配が上がる。そして、中日7位の福永裕基(日本新薬)は2安打1打点で勝利に貢献した。

 二回戦以降では、横浜DeNA2位の吉野光樹(トヨタ自動車)、千葉ロッテ4位の髙野脩汰(日本通運)の登板はあるか。そして、ダイヤモンド旗はどのチームが手にするのか。2022年シーズンを締め括る戦いからも目が離せない。

【文=横尾弘一】

 

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