JABA

JABA

メニュー

トピック TOPICS

【GRAND SLAM PREMIUM201】明治安田生命が初の東京第一代表で4年ぶりの東京ドームへ

bnr_grandslam_cmyk.jpeg (218 KB)

 第94回都市対抗野球大会東京二次予選の第一代表決定戦が、5月31日に神宮球場で行なわれた。ここ3年、本大会出場を逃している明治安田生命が初めての第一代表を目指し、13年続けて切符を手にしており、昨年はベスト8のJR東日本と対戦した。

 明治安田生命の先発は、4年目の竹田和真。岡村憲二監督が「球に力があり、練習に取り組む姿勢も第一代表決定戦のマウンドへ上がるのに相応しい」と、晴れの舞台へ送り込んだ右腕は期待に応え、二次予選2試合で合計21得点を叩き出しているJR東日本の強力打線を相手に、5回までを4安打無失点に抑える。

 そして、打線は新人ながらJR東日本の先発を任された髙山陽成に襲いかかる。1回裏二死一、二塁から五番・永廣知紀の左前安打と、続く泉澤涼太の右翼線二塁打で3点を先制。二次予選に入ってから調子を崩していた泉澤は、「今日はスタメンから外されると思ったが、出るとなったら迷惑をかけた分を取り返そう」と、4回裏二死満塁ではJR東日本の二番手・川西雄大から走者一掃の二塁打を放ち、5打点と奮闘する。そうして、この回までに明治安田は8対0と大量リードを奪った。

 

GSP201-1.jpg

9回表を3人で締めた中﨑響介は両腕を突き上げ、その中﨑を目がけてチームメイトが駆け寄る。【写真=藤岡雅樹】

 

 JR東日本は8回表に、四番・山内 彗と六番・大城悠也の中前安打と2四球などで2点返すも、反撃はそこまで。明治安田生命が4年ぶり7回目の本大会出場を決めた。

 

「普段通り」の野球で勝ち取った初の第一代表

 

 昨年は、投手陣に不安を抱えながら二次予選を迎えた。その反省から、今年は投手陣を中心に守備面を徹底して整備したことで、選手たちは自信をつけていった。だからこそ、岡村監督は4年ぶりの出場をかけた第一代表決定戦も「普段通り」で臨んだ。その結果、序盤から優位に試合を進めることができたという。

 初めて第一代表を決めた直後、涙を浮かべた岡村監督は「今まで選手たちが努力してきたことが報われてホッとした。野球の神様が見てくれていたのだな」と、喜びを噛み締めた。そして、監督就任から2年続けて第四代表決定戦で敗退という苦い経験を思い出したのか、「今までのことを振り返ると、泣きそうになります」とも。

 

GSP201-2.jpg

監督就任から2年続けて第四代表決定戦で涙を呑んでいた岡村憲二監督は、満面の笑顔で胴上げされる。【写真=藤岡雅樹】

 

 東京ドームでは、「普段通り」の野球で勝利の笑みを浮かべ続けていきたい。

【文=岩崎実幸】

 

グランドスラム61は好評発売中です!!

GSPPR-61.jpg (405 KB)

紙版(左)、電子版(右)とも、どうぞよろしくお願い致します。