JABA北海道大会で前哨戦

　第93回都市対抗野球大会の組み合わせ抽選会が17日、東京都千代田区のTKPガーデンシティ竹橋であり、32チームの対戦相手が写真の通り決まりました。

前回大会で悲願の初優勝を飾った東京都・東京ガスは７月18日の開幕試合で名古屋市・JR東海と対戦します。

東京ガスの山口太輔監督は「（推薦出場のため）予選がなかったし、補強でパワーアップすることもできないので、相手はどこも強敵となる。JR東海さんは激戦の東海地区を第２代表で勝ち上がったように、守りが堅く緻密なプレーをされる印象だ。強豪相手だが、連覇にふさわしいチームになろうとやってきた。わくわくしますね」と決戦に向けて意欲を高めていました。

＝開幕試合で対戦する東京ガスの山口太輔監督（左）とJR東海の久保恭久監督

両チームは19日から始まるＪＡＢＡ北海道大会でいきなり対戦が組まれています。JR東海の久保恭久監督は北海道大会が前哨戦になった偶然に頭をかきつつも「前回の覇者と都市対抗初日に対戦できるのは大変光栄。つけいる隙のないチームだが、一丸となって思い切り胸を借りたい」と闘志を燃やしていました。

初出場のロキテクノ富山はJFE西日本と激突

32チームで唯一、初出場となった北信越代表、上市町のロキテクノ富山は大会第３日の第１試合で中国代表、福山市・倉敷市のＪＦＥ西日本と対戦します。

＝抽選に臨むロキテクノ富山の藤田太陽監督（中央）

阪神タイガースなどでプロのマウンドを経験している藤田太陽監督は「監督就任２年目という早い段階で都市対抗に出場できてほっとしているというのが正直なところ。ＪＦＥさんは投打とも実力が高いチームと承知している。グラウンドを優先使用させてもらうなど町を挙げて応援してもらっているので、町民のためにも、という姿勢を見せていきたい」と抱負を語っています。

大会は７月18日から29日までの12日間、東京ドームで開かれます。

【文・毎日新聞社野球委員会　中島章隆、写真・安田光高】

　写真は第１日第２試合からの対戦カード順です。