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第94回都市対抗組み合わせ決定 本大会未勝利の2チームに注目 社会人野球Express56

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32チームの対戦相手決まる

94回都市対抗野球大会(7月14日~25日、東京ドーム)の組み合わせ抽選会が6月16日、東京都港区東新橋のニッショーホールであり、32チームの対戦相手が別表の通り決まりました。

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王者に挑むバイタルネット

JABAファンクラブ会員も見守った組み合わせ抽選会。前回大会優勝で推薦出場の横浜市・ENEOSが大会初日の第1試合に入ったあと、全国12地区の予選を勝ち抜いた31チームがくじを引き、次々と初戦の対戦相手が決まっていきました。会場から大きなどよめきの声が上がったのが30番目にくじを引いた新潟市代表・バイタルネットでした。

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=都市対抗野球の組み合わせ抽選会でENEOSと対戦するカードを引いたバイタルネットの椎名彬マネジャー(中央)

9年ぶり4度目の都市対抗出場を果たしたバイタルネットの佐藤英司監督がひいたのは「2番」枠。開幕戦で史上初の3度目の連覇を狙うENEOSが対戦相手でした。過去3度の都市対抗本大会ではまだ1度も勝っていないチームにとって難敵ではありますが、挑戦のしがいがある相手です。

佐藤監督は「投打ともハイレベルの相手ですが、自らつまずく試合をしなければ互角に戦えると思います」。会場がどよめいたことについては、「一番どよめいたのは私自身です」と報道陣を笑わせ、「開幕試合の難しさはあると思いますが、それがチャンスの要因にもなるかもしれませんね」と不敵な笑みも浮かべていました。

対する王者・ENEOSの大久保秀昭監督は、バイタルネットとの対戦は初めてといい、「これから情報を集めます」と気を引き締めていました。

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=前回大会で優勝し、インタビューで涙ぐむ横浜市の大久保秀昭監督

東海理化も初白星へ決意

バイタルネットと同じく、都市対抗本大会でまだ勝ち星がないのが12年ぶり6度目の出場を果たした豊川市・東海理化。今回出場する32チームで、本大会未勝利はこの2チームだけです。

激戦の東海地区予選で、東海理化は今年も苦戦の連続でした。第3、第5代表決定戦はいずれも1点差で惜敗。最後の枠を懸けた第6代表決定戦で2年ぶりの出場を目指した日本製鉄東海REXを4-1で破り、12年ぶりの栄冠を射止めました。

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=12年前の都市対抗で入場する東海理化の選手たち。初戦突破はならなかった。

就任2年目で悲願を達成した山根直輝監督は「やはり10年あまりも本大会から遠ざかっていたチームなので、高い壁と思っていました。苦しい敗戦も経験し、選手たちが成長してくれました」と感慨深げです。

今年は豊川市の市制施行80周年に当たり、地元も盛り上がっているといいます。「会社の創立75周年でもあり、東京ドームで勝つことで、社員の士気も盛り上げていきたい」と決意を語っています。東海理化の初戦は大会第5日の第2試合、君津市・日本製鉄かずさマジックとの対戦です。

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=初戦での対戦が決まり、握手を交わす東海理化の山根直輝監督(左)と日本製鉄かずさマジックの渡辺俊介監督

(毎日新聞社野球員会・中島章隆)