JABA

JABA

メニュー

トピック TOPICS

【GRAND SLAM PREMIUM208】今年は二回戦も好カード揃い!! 黒獅子旗を手にするのはどこか

bnr_grandslam_cmyk.jpeg (218 KB)

 出場チームが一年間のすべてをぶつける一回戦は絶対に見逃せない。でも、準々決勝から加速する黒獅子旗への道も追いかけたい。そんな熱心なファンの方々でも、小休止することが多いのが二回戦だという。ただ、今年の二回戦は例年以上に好カードが揃い、この戦いが優勝への流れを左右すると言っても過言ではない。どうにか予定や仕事をやり繰りして、何としても東京ドームで観戦していただきたい8試合をプレビューする。

 720日の第1試合は、二回戦最高の顔合わせと言っていい。連覇を狙う横浜市・ENEOSと昨年の日本選手権覇者である豊田市・トヨタ自動車が激突する。両チームは昨年の日本選手権準決勝でも対戦し、スコアレスの9回裏に八木健太郎のサヨナラ安打でトヨタ自動車が辛勝した。そのリベンジを果たしたいENEOSは、一回戦ではバイタルネットと中盤まで競り合ったが、6回裏に小豆澤 誠の3ラン本塁打などで一挙6点を挙げて快勝した。トヨタ自動車も、一回戦では同業対決となったHondaを投打に圧倒しており、勝ったほうが頂点まで駆け抜ける可能性も十分だ。

 第2試合は、さいたま市・日本通運と大津町・Honda熊本。西濃運輸との一回戦では22で迎えた9回表に8点を奪ったように、Honda熊本の持ち味は打線の爆発力。一方の日本通運は、社会人屈指の投手力を誇る。一回戦ではミキハウスに72で快勝しており、チーム状態もいい。この両チームは2020年の一回戦でも対戦し、33でタイブレークの延長に突入。表の日本通運が2点を奪うと、その裏にHonda熊本が3点を挙げてサヨナラ勝ちした。日本通運は、その借りも返そうと燃えている。

 第3試合は、豊川市・東海理化と高松市・JR四国。東海理化は2発を含む11安打で日本製鉄かずさマジックを下し、創部65年目にして大会初勝利を挙げた。また、JR四国は先発の近藤壱来が強打の東京ガスを1安打に抑え込み、延長11回サヨナラと劇的な幕切れで勝ち上がった。その勢いがぶつかり合い、どんな展開になるか見逃せない。勝ったほうは、初のベスト8だ。

 721日の第1試合は、門真市・パナソニックと東京都・JR東日本。パナソニックは、一回戦でエースの與座健人がJR西日本を6安打でシャットアウト。打線の状態もまずまずという印象だ。JR東日本も、一回戦では左腕の西居建陽が三菱重工West8回まで3安打1失点。打線も11安打で8点を挙げており、パナソニックの金森敬之監督、JR東日本は濵岡武明監督が先発投手を含めてどんな戦い方をイメージするかがポイントになりそう。

 

GSP208-1.jpg

延長11回の激闘で東京ガスを倒したJR四国は、東海理化を相手にどんな試合を見せてくれるか。【写真=藤岡雅樹】

 

 第2試合は、太田市・SUBARUと三菱自動車岡崎。SUBARU5年ぶりの出場ながら、JFE西日本と対戦した一回戦では先発の阿部博文が2安打完封、三番の森下智之が2安打1打点と、ともに補強で東京ドームを経験している選手が勝利の原動力となった。また、3年ぶり出場の三菱自動車岡崎は、セガサミーとの一回戦で中盤に逆転を許しながら、すぐに追いつき、7回裏には5安打を集中して突き放した。中1日になるため、8回を投げたエース・秋山 翔の先発はなさそうだが、好調な打線が投手陣を援護してくれるだろう。

 第3試合は、浜松市・ヤマハと仙台市・JR東日本東北。ヤマハは日本製鉄鹿島に73JR東日本東北は日本生命に74と、一回戦では強豪を下している。ともに先行されても追いかける力を備えているだけに、継投のタイミングが勝敗のカギを握るだろう。チャンスで1本出るかどうか、投手を中心とした守りをミスなくできるかも勝敗を左右する。

 722日の第1試合は、春日井市・王子と東京都・明治安田生命。王子は北海道ガスとの一回戦で、2本塁打を含む11安打と打線が爆発。先発の髙島泰都も7回を無失点と完璧な投球で、その勢いのまま戦いたい。対する明治安田生命も、西部ガスとの一回戦は1点を追う9回表二死から連続長打で追いつき、タイブレークの延長10回表に2点を加えて白星を手にした。総力戦でチームも結束しており、先制点を奪って試合の主導権を握りたい。

 第2試合は、横浜市・三菱重工Eastと川崎市・東芝。神奈川のライバルである両チームに関しては、一回戦の戦いぶりは関係ない。西関東二次予選の第一代表決定戦は54で三菱重工Eastに軍配が上がったが、意地とプライドが正面からぶつかり、観る者の心を揺さぶる展開になるはずだ。

 

GSP208-2.jpg

三菱重工Eastと東芝の“神奈川対決”は応援団も含めた大熱戦になるはずだ。

写真は一回戦で本塁打を放った三菱重工Eastの武田健吾(左)と東芝の長沢吉貴(右)。【写真=藤岡雅樹】

 

 8試合とも熱戦が予想される中、一回戦で登板機会のなかった投手の調子はどうか、安打が出なかった選手の状態は上向いているか。この2点が共通してカギとなる。そして、一回戦16試合では一塁側のチームが124敗と圧倒的だったが、二回戦はどうか。地区別では、6チーム中5チームが勝ち上がった東海勢が旋風を起こすのか注目したい。

 さぁ、ENEOSとトヨタ自動車の都市対抗初対決は、720日の午前10:00にプレイボールだ。

【文=横尾弘一】

 

グランドスラム61は好評発売中です!!

GSPPR-61.jpg (405 KB)

紙版(左)、電子版(右)とも、どうぞよろしくお願い致します。