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【GRAND SLAM PREMIUM212】侍ジャパン社会人代表が鹿児島で強化合宿を実施中!!

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 中国・杭州市や近隣都市(野球競技は紹興市)を舞台に開催される第19回アジア競技大会の日本代表が、815日から4日間の日程で、鹿児島県鹿児島市の平和リース球場(県立鴨池野球場)で強化合宿を実施している。6月下旬に行なわれた選考合宿から選出された24名は、15日の昼までに現地入り。歓迎式を終えると球場入りし、各自が練習で汗を流した。

 16日は、午前中から練習に取り組み、昼は小・中学生を対象にした野球教室。そして、午後4時からはHonda熊本とのテストマッチを行なった。

 今回のチームは、5年前にもアジア競技大会を経験している佐竹功年(トヨタ自動車)、木南 了(日本通運)、辻野雄大(Honda)、笹川晃平(東京ガス)、堀 誠(NTT東日本)の6名、昨年のU23ワールドカップで金メダルに輝いた中村 迅(NTT東日本)、中川拓紀(Honda鈴鹿)、丸山壮史(ENEOS)、南木寿也(JR北海道硬式野球クラブ)、猪原隆雅(ミキハウス)の5名をはじめ、過去に国際大会を経験している選手が多く、ベテランから若手までバランスのいい編成となっている。

 とはいえ、金メダルを争う韓国、チャイニーズ・タイペイは手強く、結束力を高めてチーム力に反映させたいところだ。

 Honda熊本の先発は、成長著しい20歳の右腕・内田了介。日本代表は1回表に二死から満塁のチャンスを築くも、笹川が一邪飛に打ち取られる。23回は3者凡退だったが、4回表に先頭の四番・佐藤竜彦(Honda)がライトへ先制ソロ本塁打を叩き込むと、五番の鈴木聖歩(JR東日本東北)も右前安打で続き、一死満塁から下川知弥(NTT東日本)の右前安打で2点目。さらに押し出し四球で3点目が転がり込むと、二死後に丸山が走者一掃の二塁打を放つ。打者一巡でこの回2打席目の佐藤も左前にタイムリーを弾き返し、一挙7点を奪って試合の主導権を握る。

 

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先発を任された堀 誠(NTT東日本)は、安定感抜群の投球で3回を無失点に抑える。

 

 一方、先発した堀と辻野のバッテリーは、社会人屈指の破壊力を誇るHonda熊本の打線に対しても強気の配球。2回は一死から連打されるも後続を仕留め、堀は3回まで無失点と好投した。4回から二番手で登板した加藤三範(ENEOS)は、一死から連打で一、三塁とされ、中犠飛で1点を失ったが、その後は要所でキレのあるボールを投げ込み、追加点は許さない。

 

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8回表には、途中出場の南木寿也(JR北海道硬式野球クラブ)が会心の本塁打をレフトスタンドに叩き込む。

 

 5回表にも二死満塁から望月直也(トヨタ自動車東日本)の二塁打などで5点を挙げた日本代表は、途中出場の選手たちもこの波に乗り、7回からマスクを被った南木が8回表に豪快なソロアーチを描くなど、17安打で17点をもぎ取った。また、7回から三番手で登板した渕上佳輝(トヨタ自動車)も安定した投球。9回裏二死から3連打で1点を献上するも、172で日本代表がこれ以上ないスタートを切った。

 

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日本代表は、打線が爆発して幸先よく白星を挙げた。

 

 高い技術を披露するよりも、各自が持てる力をフルに発揮するスタイルは、コロナ禍でも強化合宿などで徹底してきた日本代表の大きな魅力。結果を恐れずにチャレンジする選手たちの姿勢が、この試合では投打にわたって存分に発揮されたという印象だ。なお、17日には午前11時から西部ガスとテストマッチを行ない、18日には練習で合宿を打ち上げる。

【文・写真=横尾弘一】

 

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