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【GRAND SLAM PREMIUM240】第78回東京スポニチ大会は3月9日に開幕!! A・Bブロックの新戦力を紹介

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 2024年シーズンも、アマチュア野球の幕開けは第78回東京スポニチ大会だ。今大会は3月9日から5日間にわたって、神宮球場、大田スタジアム、等々力球場で開催される。今号では、出場16チームのうち、A・Bブロック8チームの新戦力を紹介しよう。

 

[Aブロック]

 神宮球場の開幕戦に登場する日本製鉄鹿島には、6名の新人が加わった。塙 雄裕(法政大出)は、3年時からリリーフを中心に38試合に登板し、通算防御率1.73をマークした右腕。土屋大和は関東一高で甲子園の土を踏み、立正大のエースを務めた右腕だ。楠本宏武は、九産大4年時にリーグ戦春秋連覇に貢献し、最優秀選手賞を手にした速球派右腕。古川風勝(創価大出)は、コンパクトなフォームからキレ味抜群のボールを投げ込むサウスポーである。

 穴水芳喜捕手(帝京大出)は、4年秋に首都リーグ2部で優勝し、最優秀選手とベストナインに輝いた。目を見張る強肩が武器だ。そして、山本健斗外野手(専修大出)は強靭なリストでライト方向にも大きな打球を弾き返す右打ちのスラッガー。1年目から、定位置争いに参戦する。

 その対戦相手になる日本新薬にも、豊かな将来性を備えた5名のルーキーが加わる。木村 仁は九州共立大4年時に大学日本代表に選出され、日米大学野球に出場した右腕。遠藤慎也は、亜細亜大3年時に大学選手権優勝に貢献した右腕だ。今春の大分県佐伯キャンプでは、揃って安定した投球を見せており、今大会での登板機会もあるかもしれない。後藤聖基(東洋大出)は、攻守にわたって堅実なプレーを見せる捕手。プロ志望届を提出したもののドラフト指名はなく、社会人でさらなる成長を目指す。

 根路銘太希は、興南高で1年時からセカンドの定位置を確保し、甲子園にも2回出場した。九州共立大ではセカンド、サードで計3回のベストナインに輝いており、即戦力になれるか注目だ。高原侑希は、法政大で中軸も任された二塁手。のびしろの大きさが魅力と言われている。

 続いて神宮球場の第2試合からスタートするセガサミーにも、5名のフレッシュメンが揃った。武冨 陸と尾﨑完太は、ともに法政大出で西田真二監督の後輩になる左腕。武冨は173cmと上背には恵まれていないが、キレのあるストレートと多彩な変化球を駆使する。尾崎は、カーブで緩急を持ち味とし、4年春には47奪三振で4勝をマークしている。岩本大地(中央大で)は、ストレートの質の高さに定評がある右腕。下薗咲也(上武大出)は、躍動感あふれるフォームからスピンの利いたボールを繰り出すサウスポーだ。

 今年は唯一の野手となるのが神山福生(國學院大出)。国学院久我山高3年夏に甲子園へ出場し、大学では俊足を武器にリードオフを務めている。

 そのセガサミーと激突する東海理化は、4名の新戦力を迎え入れた。生田目友貴(上武大出)は、ストレートにツーシームを織り交ぜ、打たせて取るタイプの右腕。上野倖汰(国士舘大出)はコントロールがよく、回転のいいストレートで勝負する左腕だ。

 杉浦勇介内野手(中京大出)は、俊足を攻守に生かし、一発長打のパンチ力も備える。東邦高3年春の甲子園では、二塁手として優勝を経験している。近藤大樹(九州共立大出)は、3年時に大学選手権と神宮大会に出場した遊撃手。守りには自信を持っており、加速のいい走塁も武器になるだろう。

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東海理化の新人たち。左から生田目友貴投手(上武大出)、上野倖汰投手(国士舘出)、

杉浦勇介内野手(中京大出)、近藤大樹内野手(九州共立大出)。【写真=真崎貴夫】

 

[Bブロック]

 等々力球場の開幕戦に臨むENEOSには、黒獅子旗の奪還に貢献したい5名の新人が採用された。ハッブス大起は、東北高3年春に甲子園のマウンドに立った188cmの大型右腕。伸びのあるストレートで、どこまで成長できるか楽しみな逸材だ。有馬 諒は近江高の頃から攻守に注目され、関西大4年時には日米大学野球にも出場した強肩強打の捕手。プロ志望届を提出するもドラフト指名がなかっただけに、社会人でさらに力をつけたい。菅原謙伸は、花咲徳栄高3年夏の甲子園で会心の本塁打をマーク。明治大では副将を務めており、堅実な攻守で定位置争いに加わる。

 松浦佑星は、日本体育大3年秋の首都リーグでベストナイン二塁手に選ばれ、4年時には遊撃手で大学選手権に出場した。左打ちのバッティングでも粘り強さが光る。村上裕一郎は宇和島東高で四番を務め、九州共立大では3年秋に4本塁打をマークしてベストナインに選出された外野手。パンチ力を炸裂させたい。

 そのENEOSに昨年の日本選手権準々決勝でシャットアウト勝ちし、今季も公式戦の初戦で激突するHonda熊本には、Hondaから大型右腕の米倉貫太が転籍。さらに、3名の新人も加わった。中村太耀(城西国際大出)は、コンスタントに140キロ台半ばのストレートを投げ込む左腕。制球力の向上を課題に、社会人でも腕を磨く。寺澤 神(筑波大出)は、左右のコーナーをきっちり攻められるコントロールが魅力の右腕。先発にもリリーフにも適性を示しているのも心強い。

 髙垣広大(日本大出)は安定したスローイングをはじめ、守備力の高さが光る内野手。社会人ベストナイン二塁手を手にした石井 元が現役を退き、その大きな穴を埋められるか期待されている。

 等々力球場の第2試合では、攻守に充実したチーム同士がぶつかる。JR東日本で期待されるルーキーは6名だ。谷 幸之助は関東一高3年夏の甲子園でベスト8へ進出し、國學院大では投球術を磨いた右腕。社会人で大きく飛躍したい。古谷龍之介は、東北学院大4年秋にベストナインの右腕。プロ志望届を提出するもドラフト指名がなかっただけに、社会人の強豪で突き抜けた存在になりたい。石上祐介(東洋大出)は、冷静なマウンドさばきとキレのいいストレートが印象的な左腕。ピンチに登板して存在感を発揮したい。

 岩本晧多は、濵岡武明監督の直系の後輩となる駒澤大出の捕手。主将を担った統率力も生かし、正捕手の座を狙う。髙橋隆慶(中央大出)は、恵まれた体格を生かした強打と内外野をこなせる守りでレギュラーを目指す。栗林泰三は、慶應義塾大4年秋に三冠王を手にした外野手。春先から力強いスタートを切る事ができるか注目したい。

 JFE西日本のニューフェイスは4名。西野知輝は、山梨学院大4年秋に4勝で最多勝利投手賞、防御率0.32で最優秀防御率賞の二冠を手にした左腕。岩本龍之介は140キロ台後半の力強いストレートを軸に、亜細亜大で主にリリーフを務めた左腕だ。

 原 俊太は、鹿屋体育大4年時に四番と主将を兼務した遊撃手。大学日本代表候補にも選出された実力をさらに伸ばす。佐藤翔平は、大阪商業大4年時の大学選手権で、ベスト8入りした二塁手。自慢の守りは、内野ならどこでもこなせる万能さも備えており、高いミート力の打撃とともに期待値は高い。

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Honda熊本へ入社した3名のルーキー。左から、中村太耀投手(城西国際大出)、髙垣広大内野手(日本大出)、

寺澤 神投手(筑波大出)。【写真=宮野敦子】

【取材・文=横尾弘一】

 

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