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三菱重工East 盛大に都市対抗優勝祝賀会 社会人野球NOW vol.49
7月に東京ドームを舞台に開催された第95回都市対抗野球大会で初優勝した横浜市・三菱重工Eastの優勝祝賀会が2日、横浜ロイヤルパークホテルで開かれた。関係者約300人が集い、改めて喜びをかみしめ、来季に向けて更なる飛躍を誓った。
=第95回都市対抗野球大会の優勝祝賀会で壇上に立つ三菱重工Eastの選手たち
泉澤社長「悲願の優勝」
式典では、選手たちが壇上に並び、三菱重工業の泉澤清次社長が「三菱重工としては、45年前の1979年に当時の三菱重工広島が都市対抗で優勝して以来、悲願の優勝をすることができました。応援、サポートをいただいている皆様にお礼申し上げます。(2021年に)EastとWestに統合する中、いろいろ苦労、葛藤もあったと思いますが、佐伯(功)監督のもと、チーム一丸となって練習し、勝利に向けてまい進する中で栄誉をつかむことができたと思っています」とあいさつした。
日本野球連盟の清野智会長は来賓祝辞で「統合からわずか3年での優勝は素晴らしい成果」とたたえ、都市対抗で8強入りした三菱重工West(神戸市・高砂市)の奮闘にも触れ、「両チームが決勝でぶつかることも十分考えられると思う。そういう状況になって『どちらを応援すればいいんだ』と本社の幹部の方々を悩ませていただきたい」と述べ、会場を沸かせた。
横浜市の佐藤広毅副市長は「栄光の黒獅子旗を横浜に持ち帰ってくださったことを大変うれしく思います。決勝戦も手に汗握る本当に素晴らしい試合で、あの感動が今でも思いだされます」との山中竹春市長のメッセージを読み上げた。
=壇上でインタビューに応える三菱重工Eastの(右から)対馬和樹捕手、本間大暉投手、矢野幸耶主将
橋戸賞・本間投手「成長の恩返し」
その仙台市・JR東日本東北に3-1で勝った決勝の映像がスクリーンに流され、興奮がよみがえる中、選手たちが壇上に立った。大会通じてマウンドで存在感を放ち、橋戸賞(最優秀選手賞)に輝いた本間大暉投手は「私は大学の時はあまり実績を残せませんでしたが、三菱重工で皆様に人間的にも野球人としても成長させていただき、その恩返しをできたのではないかと思います。来年はまたさらに成長を見せたいと思います」と飛躍を誓った。決勝で4安打を放ち、全3打点をたたき出した矢野幸耶主将も「新チームが始動しているので、連覇に向けて一歩ずつ土台を作ってやっていきますので応援をお願いします」と呼びかけた。対馬和樹捕手は「(来年は)大学から12年目、最年長となりますが、キャッチャーとして信じて使ってもらい、感謝しかないので、チームのために頑張っていきたいと思います」と述べた。
=喜びをにじませてあいさつする三菱重工Eastの佐伯功監督
佐伯監督「部の価値高める」
佐伯監督は「都市対抗優勝ってこんなにいいもんなんだなというのを本当にかみしめています。何より、多くの方々に喜んでいただけたこと、それがうれしいです。数多くの困難や苦しい時期もありましたが、チームは結束して一歩一歩成長してきたと思います。選手、コーチ、マネジャー、スタッフを誇りに思います。来年以降も戦いは続きますが、野球部の存在意義を大切にしながら、その価値を高めていく、そこに社会人野球の本質があるのではないかと思います。真の常勝チームに向かって前進していきたいと思います」と宣言した。
最後に応援団がエールを送り、応援歌「三菱賛歌」を斉唱した。【毎日新聞社野球委員会・藤野智成】
=祝賀会では応援団が壇上に立ち、応援歌「三菱賛歌」が斉唱された