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トークショーにじゃんけん大会も 社会人野球表彰式で「ファンミーティング」を初開催 社会人野球NOW vol.51
今年の社会人野球を盛り上げた選手らをたたえる日本野球連盟の2024年度社会人野球表彰(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社共催、シチズン時計、ネクストベース協賛)の表彰式が東京都内で開かれた。今年は表彰式に先立ちJABAファンクラブ会員を対象にした「ファンミーティング」を初めて実施。抽選で選ばれた約20人のファンが選手とのひとときを楽しんだ。
=ファンから渡されたボールにサインを入れる村上選手(右)と下山選手
選手5人が参加、ファン約20人と交流
表彰式で表彰される12人の選手の中から、ベストナイン(投手)と最優秀防御率2冠の本間大暉選手(三菱重工East)、ベストナイン(外野手)と最多打点の逢沢崚介選手(トヨタ自動車)、2年連続ベストナイン(外野手)受賞の網谷圭将選手(ヤマハ)、ベストナイン(指名打者)受賞、下山悠介選手(東芝)と最多本塁打の村上裕一郎選手(ENEOS)の5人がファンミーティングに参加した。
クリスマスソングが流れる中、選手たちはファンとハイタッチしながら入場。選手もファンも初めはやや硬い様子も見られたものの、司会の羽村亜美さんのリードで少しずつ緊張も解け、和やかな雰囲気でイベントが進んだ。
=ファンミーティングのトークショーでファンからの質問に応える5人の選手
好きな応援は?ホームランをいっぱい打つ秘訣は? 質問飛び交う
トークショーではファンが挙手するスタイルでの問いかけに選手が応えた。村上選手に向け、子どもから預かってきたという「どうやったらホームランをいっぱい打てますか」という質問に対しては村上選手が「練習の時も常にホームランを狙っている」と明かした。また、「自分を成長させてくれた指導者やライバルは」との質問には、本間選手が三菱重工広島時代の監督の町田公二郎さん、逢澤選手が大学時代恩師、善波達也元監督の名前を挙げた。社会人野球らしく、「応援」についての質問もあり、下山選手は「東芝のチャンステーマはもちろん大好きですが、三菱重工Eastさんのチャンステーマは相手に威圧感を与えるようなメロディーで、(都市対抗に)補強選手として入らせてもらった時にすごくかっこいいなと思いました」と話した。
=じゃんけん大会で笑顔を見せる逢澤選手
イベントでは、選手の私物の手袋など「クリスマスプレゼント」を懸けたじゃんけん大会やサイン会も行われ、最後に本間選手が「愛される選手を目指して引き続き頑張ります」と挨拶。網谷選手も「逢澤さんのファンが多いなと気づいた。ぜひ球場に来られた際はサービスするので、ぜひお声がけください」と呼びかけた。
=ファンとじゃんけんする下山選手
「選手の人となり、感じることができた」 ふれあいのひとときにファン喜ぶ
会場に訪れたファンからは「写真を一緒に撮れたし、身近で選手と接することができてうれしかった。チームへの感謝の言葉などを聞き、社会人野球の選手は心も素晴らしいと感じました」、「トークショーでは真剣に眼を見て質問に答えていただき、選手の人となりをより感じることができた。ますますファンになりました」などと感想が聞かれた。参加した下山選手は「なかなかない機会で緊張しました。熱心に応援してくださっていることをこれまで以上に感じることができました」と笑顔で振り返った。【毎日新聞社野球委員会・中村有花】