JABA

JABA

メニュー

トピック TOPICS

紹介します!!クラブチームの名物○○ ⑤八尾ベースボールクラブ

hp_banner_yoko__medium.png

 bnr_clubmeibutu_top.jpg
日本野球連盟(JABA)に加盟するクラブチームは全国で250を超え、企業チームとともに社会人野球を支えています。

 このコーナーでは、チームを語る上で欠かせないユニークな存在を紹介します。選手、オーナー、サポーター、あるいは応援歌や移動用のバス――。チームの活動を支える、さまざまな「名物」にスポットライトを当てて行きます。

 「紹介します!!クラブチームの名物○○。第5回は大阪府八尾市を拠点に活動する「八尾ベースボールクラブ」(八尾BC)です。名物は、地元のラジオ局「FMちゃお」の番組で放送されている〝冠コーナー〟の「夢叶うまで挑戦。頑張れ!八尾ベースボールクラブ」。選手やスタッフが代わる代わる出演し、最新の試合結果・予定や抱負を市民に発信しています。河島博代表兼総監督は「八尾市のシンボルチームになることが目標。市民の皆さんに応援に行きたいと思ってもらえるような話をすることを心がけている」と強調します。【構成=毎日新聞社野球委員会・中山敦貴】

 FMチャオ2__medium.jpeg

=FMちゃおのインタビューを受ける河島代表(右)

 同コーナーは、毎月第一・第三水曜日の夕方、「八光殿WAVE」という番組の中で放送。トークテーマはさまざまで、公式戦前であれば監督・主将らが意気込みを語り、新入部員が入ればルーキーが抱負を語る。八尾BCは子どもたちの野球人口を増やすため、少年野球教室などを積極的に開いており、イベント開催時は参加者がインタビューを受けることもある。

 ちゃお3__medium.jpeg

=FMちゃおのスタジオでマイクに向かって話す河島代表(右)

 2年前のある放送回では、当時コーチに就任したばかりの江上光治監督が登場。「やまびこ打線」と呼ばれた徳島・池田高校でプレーした江上監督は、インタビュアーから「高校ではものすごい活躍をされていた」と水を向けられると「もう記憶にない方も多いかもしれませんが、(甲子園で)夏春連覇したときの主将をやってました」と明かした。何を隠そう、江上監督は2年生だった1982年夏の甲子園で優勝を経験。翌年春のセンバツでは主将としてチームを頂点に導いている。「僕らはセオリーを無視して、振って振って振り散らかすという野球を目指していた。ちょっと体を鍛えてバットを振り散らかしたら、バカバカ打つチームができてしまった」と高校時代を回想。「(八尾BCでは)豪快な野球を教えてるんですか」と質問されると「意外と細かいことをネチネチ言っています。豪快そうに見えて結構神経質なんですよ」と冗談交じりに答え、トークを盛り上げた。

 ちゃお4__medium.JPG

=FMちゃおのスタジオ

 八尾BCは2005年設立で、現在はスタッフ8人、選手33人の計41人が在籍。ラジオ放送をきっかけに入部希望の問い合わせがあったり、寄付やスポンサーの申し出があったりするなど、チームにとって良い影響があるという。河島代表は「放送を通じ市民の皆さんに応援していただいていることを実感しており、『感謝して頑張ろう』という気持ちが大きい」と話す。全体練習は土日だけだが、「平日も練習している企業型のクラブチームに勝ち、社会人野球に旋風を巻き起こしたい」と意気込む。今年の全日本クラブ野球選手権の本戦出場はならなかったが、早くも来年の「クラブ日本一」を目指して気持ちを切り替え、集中力を高めて練習に励んでいる。

ちゃお奥野写真__medium.jpg

=FMちゃおのインタビューに応じる八尾BCの選手