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都市対抗対戦カード ファンの熱気に包まれ決定 社会人野球NOW vol.25

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=組み合わせ抽選会に臨む代表者ら

豊田市・トヨタ自動車の相手は浦添市・沖縄電力に

95回都市対抗野球大会=毎日新聞社、日本野球連盟(JABA)主催=の組み合わせ抽選会が16日、東京都内で開催され、719日の開幕試合は、前回大会覇者で推薦出場の豊田市・トヨタ自動車と10年ぶりの出場となる浦添市・沖縄電力の対戦となった。抽選で招待されたJABAファンクラブ会員が訪れ、会場が熱気に包まれる中、対戦カードが決定した。

代表32チームから監督らが会場に集まり、代表者が壇上で順にくじを引いた。最多63回目の出場を誇る近畿地区第1代表、大阪市・日本生命は、49回目の出場となる南関東地区第1代表のさいたま市・日本通運との名門対決となった。2大会ぶりの出場となる東京都第1代表のNTT東日本は、札幌市・北海道ガス、昨年準優勝で東海地区第1代表の浜松市・ヤマハは、東京都・明治安田との対戦となった。北関東地区で初の第1代表となった小山市・栃木市・エイジェックは、姫路市・日本製鉄瀬戸内とぶつかることになった。連覇に挑む豊田市・トヨタ自動車との開幕戦の相手が、最後のくじで、浦添市・沖縄電力に決まると、会場がどっと沸いた。

 

高岡市・伏木海陸運送 震災乗り越えて

豊田市・トヨタ自動車の藤原航平監督は浦添市・沖縄電力について「九州の激戦を勝ち抜いた強豪で、投手が良く、手ごわい相手というのが第一印象」と気を引き締めた。対する浦添市・沖縄電力の平田太陽監督は「どこのチームが相手でも私たちがチャレンジャーであることに変わりはない。初日、開幕戦、ということで、難しいところはあると思うがチャレンジャーらしく戦いたい」と士気を高めた。

北海道勢通算100勝に王手をかけている札幌市・北海道ガスの工藤賢二監督は、対する東京都・NTT東日本の印象について「投手も攻撃も充実していて優勝候補の一角。ただ初戦はどのチームも緊張すると思うので、投手戦に持ち込み、粘り強く戦いたい」と誓った。

 

=対戦が決まり、握手を交わす三菱重工Eastの佐伯功監督(左)と伏木海陸運送の田中翔監督

3年ぶり出場の高岡市・伏木海陸運送の田中翔監督は、西関東地区第1代表の横浜市・三菱重工Eastとの対戦に「チャレンジャーとして、しっかり相手に向かっていきたい」と語った。元日の能登半島地震で、富山県高岡市の伏木地区にある本社周辺も一帯が液状化し、野球部も地区の土砂の運搬や清掃などを手伝った。「野球をしていいのか」と考える時期もあったといい、例年より1カ月近く遅れて練習を再開し、調整してきたという。田中監督は「野球を通して、勇気と元気を与えることを目標にこの半年間やってきた。東京ドーム初勝利を実現できるように、そして勇気と感動を与えられるような、そういった試合をしたい」と熱く語った。

大会は7月19日から12日間、東京ドームで開催される。19日は開幕戦に先立ち、全チームが参加して開会式が開かれる。【毎日新聞社野球委員会・藤野智成】