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全日本クラブ野球選手権 出場16チームが出そろう 社会人野球NOW vol.33

 第48回全日本クラブ野球選手権大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)に出場する16チームが11日に出そろった。大会は8月31日から4日間、栃木・足利市総合運動場と群馬・太田市運動公園野球場など3会場で行われる。

川口ゴールデンドリームスは初

前回覇者ショウワコーポレーションも順当に

 連続出場は7チーム。前回覇者のショウワコーポレーション(岡山)は中国・四国2次予選決勝で松山フェニックス(愛媛)を7-0(七回コールド)で破り、連覇に向けて歩みを進めた。一方で前回準優勝の矢場とんブースターズ(愛知)は、東海地区2次予選で焼津マリーンズ(静岡)に敗れ、涙をのんだ。

=初の全国切符をつかんだ川口ゴールデンドリームス

 11日に代表決定戦が行われた関東予選は、いずれも昨年予選敗退の4チームが勝ち上がった。

 全府中野球倶楽部(東京)は太田球友硬式野球倶楽部(群馬)を相手に1-1で迎えた九回、岡部尚吾選手の2点本塁打などで5点を奪った。横浜金港クラブ(神奈川)は3点を追う九回に5点を挙げ、YBC柏(千葉)から逆転勝ちを収めた。

 川口ゴールデンドリームス(埼玉)はTOKYO METS(東京)との接戦を3-2で制し、初の全国切符をつかんだ。2010年にJABAに加盟して15年目。鈴木俊輝監督は「(関東予選で)あと1勝ができないという状況が続いてきたが、今年は(1回戦、代表決定戦の)2勝をすることができ、自力がついてきたと思う。全国は強いチームばかりだが、勝負できる戦力はそろっている。どこまでいけるかが楽しみ」と笑顔を見せた。

 都市対抗出場経験もあるハナマウイ(千葉)は茨城ゴールデンゴールズ(茨城)を破り、2大会ぶり3回目の出場を決めた。三回に先制を許すも、五回に打線が繫がり逆転。さらに六回には4番・中野航太選手の2点本塁打で突き放した。昨年は関東予選の1回戦で敗退。風間賢汰主将は「ほっとしたが、全国に行くことは通過点。クラブ選手権で優勝して日本選手権に出場することが目標なので、一度リセットし、もう一段階レベルアップして本番に備えたい」と気を引き締めた。

=2大会ぶり3回目の出場を決めたハナマウイ

 関東代表の顔ぶれは、クラブチームの「戦国時代」を映し出している。プロ野球・オリックスなどで活躍し、チーム創設の2019年から指揮を執る本西厚博監督は「元気のあるチームが増えた。若い選手もクラブチームに入ってくれて、活気があっていいと思う。クラブ全体で力も上がってきている」と評す。開幕まで残り約2週間。今大会も熱戦が期待できそうだ。【毎日新聞野球委員会・中村有花】