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日本選手権でキッズデー開催 京セラドーム大阪で特別なひととき 社会人野球NOW vol.45

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 社会人野球の第49回日本選手権大会が開幕し、初めての週末となった11月2~3日、京セラドーム大阪では「JABAキッズベースボールデー」として子どもたちを対象にしたイベントが行われた。社会人野球の選手たちが熱戦を繰り広げているグラウンドで、公募などで集まった多くの子どもたちが特別なひとときを過ごした。

 2日に行われたのは、早朝のグラウンド開放。第1試合は午前10時開始のため、午前7時過ぎからスタートとなったが、子どもたちは朝から元気いっぱい。入り口の扉が開いた瞬間から目を輝かせ、ティーバッティングや親子キャッチボール、ベースランニングで体を動かした。普段は上がることができない、社会人野球やプロ野球の選手が使用するマウンドも体験した。力強いフォームでシャドーピッチングをしたり、写真撮影したり、いろいろな形で思い出を作った。

=「7分間ノック対決」に参加した学童野球の選手ら

「7分間ノック対決」で懸命にボール追う

 3日には日本選手権に協賛している「スチールエンジ」と「関西学童野球交流会TSUNAG」が中心となって、学童野球チームによる「7分間ノック対決」を実施。この日も早朝から6チームが参加し、指導者たちの打つ球を懸命に追いかけた。大阪市東住吉区の軟式野球チーム「南田辺シールズ」の6年、西岡蓮翔さんは「みんなで来ることができて、めちゃくちゃ楽しかった。野球のいいところはチームメートと楽しくプレーできるところ。打って走れる、阪神の近本光司選手のようなプレーヤーを目指して、これからも今日みたいに元気を出して野球をやっていきたい」と夢を語った。参加チームはイベントの後に試合も観戦し、社会人野球のハイレベルなプレーや球場に響き渡る応援合戦を堪能した。

=捕手役の父を目がけ、始球式で投球する畑野麗さん

 

=始球式で投球する浅野大貴さん

 

キッズ始球式には6人が参加、バック転も披露

 両日の計6試合では「キッズ始球式」も行われ、小学生4人、中学生2人が参加。野球をやっている子、別のスポーツを頑張っている子とさまざまだが、全員が力いっぱい、ボールを投げ込んだ。

 中学校から野球を始めたという中学1年の濱田斗希さんは「緊張していてマウンドの感触はあまり覚えていないが、マウンドから投げられてめっちゃうれしかった。将来は礼儀正しい野球選手になりたい」と笑顔を見せた。小学4年の浅野大貴さんは「マウンドに立ったら、思ったよりもホームベースが遠かった。握手してくれた選手の手が大きくてびっくりした」と感想を語った。小さい頃から体操を習っているという小学3年の中村胡々寧(ここね)さんは、マウンドから引き上げる際に連続のバック転も披露。観客だけでなく、間近で見ていた選手も驚かせた。

 このほか、プロ野球オリックス・バファローズのキッズチアによるチアダンスも会場を盛り上げた。普段以上に子どもたちの明るい声が響く、京セラドーム大阪の1日となった。【毎日新聞社野球委員会・中村有花】