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球春告げるJABA東京スポニチ大会 3月8日開幕 社会人野球NOW vol.57
社会人野球シーズンの到来を告げる第79回JABA東京スポニチ大会が3月8日に開幕する。11日までの4日間、神宮球場を主会場に、予選リーグは横浜スタジアム、等々力球場、大田スタジアムも舞台に熱戦が展開される。全国16チームが出場し、4ブロックに分かれて総当たりの予選リーグを戦い、各ブロック1位による決勝トーナメントが行われる。優勝チームは節目の第50回日本選手権(10月28~30日、11月4~12日、京セラドーム大阪)の出場権を獲得する。
=2024年のJABA東京スポニチ大会で優勝し喜び合うHondaの選手たち
連覇狙うHonda ENEOSは新指揮官
1月に決定した組み合わせでは、昨秋の日本選手権準優勝で大会連覇を狙うHondaは、日本製鉄かずさマジック、大阪ガス、東邦ガスと同じBブロックに入った。昨年は都市対抗、日本選手権の2大大会出場を逃す悔しいシーズンを送った大阪ガスは巻き返しを図る。
名将・大久保秀昭監督の後を継いで就任し、采配が注目される宮澤健太郎新監督率いるENEOSは、鷺宮製作所、JR西日本、Honda鈴鹿と同じAブロックに入った。鷺宮製作所、Honda鈴鹿とも2年連続で2大大会出場を逃しており、復活の春としたい。
昨年の都市対抗8強のNTT西日本はCブロックに入った。ドラフト1位で阪神に入団した左腕、伊原陵人投手の穴を埋める新戦力が台頭するか。茨城トヨペット、JR東日本、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の兄の大谷龍太新監督が率いるトヨタ自動車東日本との戦いが待つ。
2021年都市対抗準優勝、23年日本選手権準優勝と近年の活躍がめざましいHonda熊本は、セガサミー、JFE東日本、三菱自動車岡崎と同じDブロックで戦う。
新戦力デビューにも注目
東京スポニチ大会では新人選手たちのデビューも注目される。JR東日本には、昨年大学4冠を達成した青山学院大から左腕の児玉悠紀投手、将来性が嘱望される作新学院高の小川哲平投手、八戸学院光星高の洗平比呂投手らが加入。ENEOSには速球派の林翔大(大阪経済大)や大学日本代表にも選ばれた飯山志夢外野手(立正大)ら、Honda熊本には森翔太郎内野手(中部学院大)や正林輝大外野手(神村学園高)らが入り、新たなステージに挑む。
今年からJABA大会の予選リーグは九回終了時点で同点の場合、延長戦を実施せず、引き分けとする。【毎日新聞社野球委員会・藤野智成】