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節目50回王座に就くのは 日本選手権組み合わせ決まる 社会人野球NOW vol.84

28日に開幕する社会人野球の第50回日本選手権大会の組み合わせ抽選会が8日、大阪市内で開かれ、出場32チームの対戦カードが決まった。今夏の都市対抗野球大会を21年ぶりに制した王子(東海・愛知)は、2大会ぶり出場の日本製鉄山口(中国・山口)と対戦することになった。21大会連続出場で住友金属を抜く単独最多8回目の優勝を狙う前回覇者、トヨタ自動車(東海・愛知)は、3大会ぶり出場の四国銀行(四国・高知)とぶつかる。

=くじを引く出場チームの代表者ら
都市対抗覇者の王子は日本製鉄山口と
抽選会には出場32チームのマネジャーらが出席し、順にくじを引いた。32チームで最多となる40回目の出場で過去優勝3回の日本生命(近畿・大阪)と、過去優勝2回のSUBARU(関東・群馬)の顔合わせは1回戦屈指の好カードとなった。都市対抗で日本生命は4強入り、SUBARUは8強入りと、互いにチーム状態がいい。JABA東北大会、北海道大会を制して都市対抗もベスト4に入ったヤマハ(東海・静岡)と、6大会連続出場の西部ガス(九州・福岡)との一戦も実力伯仲の好ゲームが期待される。
全日本クラブ選手権大会を連覇して2大会連続で出場するマツゲン箕島硬式野球部(近畿・和歌山)は昨年に続き開幕戦に登場し、4大会連続出場の東京ガス(関東・東京)に挑む。都市対抗準優勝の三菱自動車岡崎(東海・愛知)は、4大会連続出場の日本製鉄鹿島(関東・茨城)と対戦する。出場チームで最長ブランクの7大会ぶり出場となるFedEx(北信越・長野)は、2大会連続出場のNTT西日本(近畿・大阪)とぶつかる。
大会には、都市対抗と全日本クラブ選手権を制した2チームが推薦出場し、JABA主要大会で優勝した9チーム、各地区予選を突破した21チームが出場権を勝ち取った。都市対抗と違って補強選手制度がなく、単独チームの年間王座を争う舞台となる。
抽選に先立ち、日本野球連盟の谷田部和彦専務理事が「今年は50回ということで、社会人野球にとって大きな節目を迎えます。50回大会を機に、日本選手権の価値をさらに高めるべく、我々もしっかりと努力していきたいと思いますので、どうぞ素晴らしいプレーを見せていただくよう、よろしくお願いいたします。健闘をお祈りいたします」とあいさつした。
節目の50回目のチャンピオンに輝くのはどのチームか。大会は、京セラドーム大阪を舞台に28~30日、11月4~12日の計12日間で開催される。【毎日新聞社野球委員会・藤野智成】

※次回の社会人野球NOWは10月28日公開予定です。