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50回大会彩るレジェンド始球式 社会人野球NOW vol.87

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節目の第50回社会人野球日本選手権大会(京セラドーム大阪)も大詰めを迎え、11日に準決勝、12日に決勝を迎える。今大会は50回を記念して、社会人野球OBでプロ野球でも実績を残しているレジェンドプレーヤーによる始球式が実施され、祭典を華やかに彩っている。

=2014年の第40回日本選手権でタイムリーを放つ杉本裕太郎選手

準決勝は杉本裕太郎選手が登場

11日の準決勝第2試合(午後6時開始予定)の始球式に、元JR西日本で、オリックスの杉本裕太郎選手(34)が登場する。杉本選手は徳島商高、青山学院大を経て、2014年にJR西日本に入社。ルーキーイヤーから持ち前の長打力を発揮し、創部80年のチームを都市対抗野球本大会初出場へと導いた。その年の日本選手権にも出場した。

ドラフト10位で16年にオリックス入り。21年に32本塁打を放って本塁打王に輝き、チームの25年ぶりリーグ制覇に貢献した。22年も勝負強さを発揮し、チームを26年ぶりの日本一に導いた。今季も5年連続2桁本塁打をマークするなど息の長い活躍を続けている。

=ルーキーイヤーの2017年の第43回日本選手権で活躍する近本光司選手

決勝飾るのは近本光司選手

12日の決勝(午後6時開始予定)には、元大阪ガスで、阪神の近本光司選手(31)がマウンドに立つ。近本選手は社高、関西学院大を経て、17年に大阪ガスに入社。俊足巧打でルーキーイヤーから日本選手権で活躍し、18年の都市対抗野球では橋戸賞と首位打者に輝き、チームを初優勝に導いた。

ドラフト1位で19年に阪神に入団し、初年度からレギュラーに定着。ルーキーイヤーから36盗塁で盗塁王に輝いた。21年には178安打で最多安打のタイトルを獲得し、23年には球団38年ぶりの日本一に貢献した。スピード感あふれるプレーを続け、盗塁王の受賞は今季で通算6度を数える。

=大会第3日の始球式に登場した山口高志さん

半世紀に思いはせ 山口高志さん

ここまでのレジェンド始球式では、大会初日に元大阪ガスで阪神の元エース、能見篤史さん、2日目に元日本生命で中日、阪神などで活躍した福留孝介さん、3日目には、元松下電器で阪急で初の日本一にも貢献した山口高志さんがマウンドに立った。

阪神甲子園球場が舞台だった1974年の第1回大会に出場しているのが、75歳になった山口さんだ。「会社のため、応援してくれる仲間のために、と、プロとはまた違った高揚感、緊張感がある」と、半世紀前に感じた社会人野球の魅力に思いをはせながら、こん身の1球を投じた。

第4日には元NTT西日本でオリックスの岸田護監督、第5日には元JR東日本で阪神の伊藤将司投手、第6日には元トヨタ自動車で広島の栗林良吏投手、第7日には元三菱自動車岡崎で阪神の中野拓夢選手、第10日には元JR東日本でオリックスの田嶋大樹投手が登場した。

大会も残るは2日間。レジェンドプレーヤーたちも駆けつけた節目の大会の王座に就くのはどのチームか。熱い視線が注がれている。【毎日新聞社野球委員会・藤野智成】

※次回の社会人野球NOW1125日公開予定です。