第94回都市対抗野球大会は最終日の25日、決勝が行われます。
出場32チームの中で勝ち残った２チームは豊田市・トヨタ自動車と浜松市・ヤマハ。
第72回大会（2001年）の浜松市・河合楽器と
岡崎市・三菱自動車岡崎以来、22年ぶりの「東海決戦」となりました。

勝負の見どころは、トヨタ投手陣vsヤマハ打線となりそう。
とにかく、ここまでのトヨタ投手陣は盤石ぶりが際立っています。
１回戦から準決勝までの４試合計36イニングで、失点はわずか４。
１試合１点ずつしかとられていません。
エースの嘉陽宗一郎投手が１回戦と準々決勝で完投、
残る２試合はいずれも森田駿哉、松本健吾両投手の継投で、使った投手は３人だけ。
さらに経験豊富な渕上佳輝、佐竹功年の両投手ら主力級が控えています。

この強力投手陣を、ヤマハはいかに打ち崩すか。
この大会での打率４割超の４番・網谷圭将選手、
準決勝で先発に起用され二塁打2本と活躍し、
ラッキーボーイ的存在になる可能性を見せている前野幹博選手らのバットに期待したいところ。
守っては、これまでの４試合同様、小刻みな継投で相手打線をかわすことになりそうです。

トヨタが勝てば第87回大会（2016年）以来７年ぶり２度目、
ヤマハが勝てば第61回大会（1990年）以来、実に33年ぶり4度目の優勝です。
その第61回大会でヤマハの指揮を執り、後にトヨタ自動車の監督も務めた名将、
川島勝司さん（2021年に野球殿堂入り）は
「両チームによる決勝がいつか実現すればと思っていたが、本当にこんな日が来るとは」
と感慨深げに話してくれました。
第94回都市対抗野球大会、いよいよクライマックスです！

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