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クラブチームしか勝たん!特別編 第46回全日本クラブ野球選手権出場チーム紹介⑤ 千曲川硬式野球クラブ/コットンウェイ硬式野球俱楽部

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日本野球連盟(JABA)に加盟する247のクラブチームの頂点を決める第46回全日本クラブ野球選手権大会が8月27日に神奈川県の等々力球場と大和スタジアムで開幕します。

大会を前に「クラブチームしか勝たん!」特別編として、出場チームを全8回で、対戦カードごとに紹介します。

第5回は、千曲川硬式野球クラブコットンウェイ硬式野球俱楽部です。両チームは27日第1試合(大和スタジアム)で対戦します。

 

千曲川硬式野球クラブ(北信越地区・長野 3大会連続7回目) 

特別編⑤千曲川硬式野球クラブ2.JPG (2.06 MB)

「もう準優勝はいらない」3度目の正直で悲願の初Vへ

 昨年は決勝で全足利クラブに敗れ、2016年に続く2度目の準優勝。大森洋一監督は「もう準優勝はいらない。優勝だけしたい」と、3度目の正直で悲願の初優勝を狙う。

 ポイントに挙げるのは打線だ。「去年は投手陣が頑張ったので、今年は打者陣が1試合4、5点取ってほしい。いろんなタイプの投手を経験したことで結構、打てるようになった」と期待を込める。主将を務める関本成内野手と伊志嶺大地外野手のともに10年目のベテランが打線を引っ張る。補強で今年の都市対抗を経験した豊田航平内野手も中軸で勝負強い打撃を見せる。前回大会で首位打者賞(15打数7安打、打率4割6分7厘)を獲得した石渡大成捕手も健在で上位下位関係なく得点を奪える。

 投手層も厚くなった。前回大会は、安定感があるエース右腕・水科裕大投手、右腕の本多将吾投手と左腕・名取泰誠投手の3本柱でやりくりしたが、今年は7年目の佐藤賢太投手、5年目の田中準人も調子を上げ、戦力として計算できるようになった。

TDK千曲川の元選手が協賛社集めてチーム強化

 創部は2013年。09年に秋田のTDKと統合、消滅したTDK千曲川の選手で、現チームの代表を務める赤羽大さんがチームを作った。ユニホームは「TDK」をイメージさせる青色だ。保険事務所社長でもある赤羽さんが仕事や知り合いのツテを使い、地道に支援を募り、現在は協賛企業が約70社で、30社超が選手の雇用をしている。チームを強化する上で「就職の支援は1番大きい」と大森監督。手厚い支援に「優勝」の2文字で応えるつもりだ。

 

コットンウェイ硬式野球俱楽部(関東地区・栃木 初出場

特別編⑤コットンウェイ硬式野球倶楽部(栃木県).JPG (573 KB)

SLの街から全国の舞台に初参戦

 SLが走る街にあるクラブチームが全国の舞台に初参戦する。

 チーム名にもなっている「コットンウェイ」は、栃木県真岡市がある芳賀地区を走る真岡鐡道の愛称だ。2002年に創部したきっかけは「地元で長く野球を続けたい」という高校球児の声。元々、少年野球が盛んな地域だが、有力選手が高校進学時に県内外へ流出していた。

 クラブチーム発足から4年後の06年には、地域ぐるみの選手育成が評価されて地元の真岡工高校がセンバツ大会の21世紀枠に選出。芳賀地区では初となる甲子園出場を果たした。幼稚園や小学生へのティーボール教室や関東1都6県から集まった社会人野球の16チームによるトーナメント「コットンカップ」の開催など、さまざまなカテゴリーで野球の普及振興に努めている。

新戦力が投打でチームに勢い

 クラブ創設から20周年の節目の年にクラブ選手権出場する今年のチームは、投打で新戦力がチームに勢いをもたらしている。エース格は足利大出の新人の牛久将志投手。力強い直球を投げ込む右の本格派だ。野手では関東2次予選の1回戦で先頭打者本塁打を放った荒川雄志も敬愛大出の新人になる。新たに加入したプロ野球元巨人の松崎啄也捕手は打線に厚みを与えるだけでなく、豊富な経験を若手に伝えている。

 菊地大貴監督は「初戦の相手は去年の準優勝。牛久が緩急を使い、打線がつながってくれれば」。強豪相手にも、力強いSLのように堂々と立ち向かっていく。

【毎日新聞社野球委員会 安田光高】