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最優秀賞にミキハウス 優秀賞はJR東海 社会人野球NOW vol.88

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12日に閉幕した第50回社会人野球日本選手権大会(京セラドーム大阪)で、3度目の実施となった応援団コンクールの最優秀賞に、ミキハウス(近畿・大阪)、優秀賞にJR東海(東海・愛知)が選ばれた。閉会式で表彰された。

チームカラー・赤色のタオルを広げて選手らを激励する応援スタンド

タオルでスタンド赤く染め

出場32チームの1回戦16試合の応援を対象に、▽スタンドに活気があり、グラウンドとの一体感はあるか▽応援に独創性があり、見応えがあるか▽相手チーム(応援団)もたたえる精神を有しているか――などの基準で、大会本部員らによる選考委員会が審査した。

ミキハウスは「多くの観客を集め、手作り感を漂わせる応援スタイルで、社員が一丸となっている姿が強く感じられた。赤いタオルがスタンドを染め、ステージ上のパフォーマンスには子供たちも参加し、優秀賞を受賞した前回に続き、充実していた」と評価された。Honda(関東・東京)に敗れたが、最後まで統率のとれた応援でチームを鼓舞し続けた。

=ミキハウス応援団の辻寛団長

表彰を受けたミキハウス応援団の辻寛団長(49)は節目の大会での受賞に「連絡をいただき、驚きました。ミキハウスの応援に来て頂くお客様の特長は熱くて、とにかく声が大きいことです。楽しくはつらつと、をモットーに私たちも活動しています。残念ながら今大会はチームを勝たせることはできませんでしたが、試合後に『今日のお客さんの応援すごかったね』って、みんなで言い合っていました」と振り返った。

辻さんは大学時代から応援団に所属し、ミキハウスでも入社時から応援団の活動を続けている。実に応援団歴30年超。団員約15人を率いており、普段から野球部員とは食事をしたり、納会に招かれたりと、関係が深く、今年はJABA四国大会、北海道大会にも駆けつけた。

職場では執行役員営業事務部長を務めており、野球部員と一緒に仕事をすることも多いという。「お互いに刺激し合って、活動していけたらいいと思っています」と決意を新たにした。

=JR東海応援団の相馬創団長

一体感醸成、交流の場

JR東海は「五回終了後のステージ上の演技では、スタンドとの一体感が感じられた。攻撃時は立って応援し、勝利に結びつけた応援は見事だった」とたたえられた。チームが延長十回タイブレークの末、日本製鉄瀬戸内(近畿・兵庫)に3-2で競り勝つ、その後押しをした。

受賞の知らせにJR東海応援団の相馬創団長(36)は「このような全国大会で賞をいただくのは初めてで、応援団のみんなも非常に喜んでくれました」と語る。50人以上で活動しているが、東京、大阪、名古屋、三重と、職場も職種もさまざま。「なかなか集まって練習することは難しい中での活動ですが、今回の受賞は励みになります。野球部を勝利に導くことが一番の喜びで、さらにいい応援だったと評価されて、最高の喜びです」と振り返った。

相馬さんは東京ドームの売店でアルバイトしていた学生時代、都市対抗野球大会の応援風景に触れて、この世界に関心を抱いた。入社後に応援団の活動を始め、現在は愛知県で運転士の仕事をしながら、勤務を調整し、大会に駆けつけている。

「事業エリアが広いので、全社的に一体感を持つことは非常に難しい中、野球部の応援を機会にみんなで集まることで、互いに顔を合わせ、一体感を醸成し、大切な交流の場となっています」と意義を語った。【毎日新聞社野球委員会・藤野智成】

※次回の社会人野球NOW12月2日公開予定です。