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新春恒例マネージャーミーティング開催 約100人の監督ら一同に 社会人野球NOW vol.94

日本野球連盟の第47回ベースボールマネージャーミーティングが10日、東京都内で開かれ、全国の社会人野球チームの監督ら約100人が集まった。野球規則改正の説明や社会人野球日本代表の活動報告が行われたほか、チームマネジメントやスポーツ心理学についての講演も実施された。【毎日新聞社野球委員会・中村有花】

=会の冒頭で挨拶する日本野球連盟の清野智会長
この会合は、かつては「指導者研修会」の名称で行われてきたが、2021年から新型コロナウイルスの影響で中断。24年に再開して以降は「マネージャーミーティング」として行われてきた。
まず冒頭で、日本野球連盟の清野智会長が25年の社会人野球シーズンを振り返った。第96回都市対抗野球大会の有料入場者数が19年以来、6年ぶりに55万人の大台を超えたことや、50回の記念大会を迎えた日本選手権で「レジェンド始球式」を実施して大いに盛り上がったことなどを報告。一方で野球の競技人口減少にも言及し、「現在の隆盛が将来も続くとは限りません。私たち社会人野球は、より強い危機感を持たなければいけません。皆さんには会社の経営に関わる方々や地域の方々に、野球部が存在する意義を積極的に訴え、それを真摯な活動とプレーで証明していただきたいと思います」と熱く語った。
さらに、今秋、愛知県でアジア競技大会が開かれることも踏まえ、「野球競技には川口朋保監督が率いる社会人日本代表が出場します。地元の大会で金メダルを取ることは、社会人野球の価値をアピールする絶好のチャンスです。JABAのみならず、社会人野球界全体で川口監督以下チームをバックアップしていきましょう」と激励した。
26年度の野球規則改正については、規則・審判委員会の桑原和彦委員長が投球動作の解釈の変更などについて説明。「ハイブリッド(セットポジションの姿勢)によるワインドアップポジション(通称『ハイブリッドポジション』)」で投球する投手は打席に入る前までに口頭で球審に伝える必要があることや、その申告の方法などについてレクチャーした。そのほか、ピッチクロックについては23年の導入以降、1回目の違反で警告を受け、2回目の違反からボールカウントが追加される形で運用してきたが、28年度からは1回目の違反からボールカウント追加が適用されることも示された。

=チームマネジメントなどについて講演する布施努・スポーツ心理学博士
一方、今年度は、現場からの要望でマネジメントに特化した内容も会に盛り込まれた。アスリート委員会の専門委員で、スポーツ心理学博士の布施努さんが「ビジネス界に実装されるスポーツ心理学の知見~メダリスト、勝ち続けるチームの使う考え方の技術」と題して講演。自身が指導し、全国高校ラグビー選手権で3連覇を成し遂げた桐蔭学園高へのアプローチなどを紹介した。
講演は双方向のスタイルで行われ、参加した監督に対しても「組織・部下の心理的安全性をどうやって作り出しますか」などと質問を投げ掛けた。指名を受けたトヨタ自動車東日本の大谷龍太監督は「チームの決めごととして、『ここからここまでは良いよ』と決めると活発に意見が出ると思いました」と意見を述べていた。

=懇親会で挨拶をする各チームの新監督たち
終了後には懇親会も開かれた。恒例の新監督による挨拶もありオールフロンティアの安藤強監督は「(社会人野球に)10年ぶりの復帰になります。社会人野球発展のために精一杯頑張りたい。隣にいる(エイジェックの)山中繁新監督は同級生。一緒に盛り上げていきたい」と山中監督の肩をぽんとたたき、健闘を誓い合った。
※次回の社会人野球NOWは1月27日公開予定です。