今大会も今年で74回大会を迎えました。歴史ある優勝杯を初公開させていただきます。

【ベーブルース杯の由来】

　ベーブ・ルース（本名：ジョージ・ハーマン・ルース・ジュニア）は、ニューヨーク・ヤンキースの黄金時代をつくった往年の名選手。1914年から1935年までの22年間で平均打率3割4分2厘、シーズン通算60本塁打や通算714本塁打など数々のMLB記録を打ち立てました。本塁打王通算12回は今なお破られていない不滅の記録で、「野球の神様」とも呼ばれています。

　このベーブ・ルースの偉功を永遠に讃えるために、毎日新聞社が大会開催を企画したのが「ベーブルース杯争奪社会人野球大会」の始まりです。発案者は往年の大投手・小野三千麿氏（元毎日新聞記者、元日本社会人野球協会副会長）でした。

　1947年、当時ニューヨーク市のメモリアル病院に入院していたベーブ・ルースを毎日新聞の高田市太郎氏が訪れ、サイン入りのカップを受け取りました。それがこの写真の優勝杯です。

　以来、現在に至るまでこのカップは受け継がれ、栄えある優勝チームに授与されています。日本の社会人野球もルースの豪快な野球を目標としていこうという気持ちが込められた、大切なカップです。