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クラブチームしか勝たん!特別編 第46回全日本クラブ野球選手権出場チーム紹介⑥ ショウワコーポレーション/ゴールデンリバース

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日本野球連盟(JABA)に加盟する247のクラブチームの頂点を決める第46回全日本クラブ野球選手権大会が8月27日に神奈川県の等々力球場と大和スタジアムで開幕します。

大会を前に「クラブチームしか勝たん!」特別編として、出場チームを全8回で、対戦カードごとに紹介します。

第6回は、ショウワコーポレーションゴールデンリバースです。両チームは27日第2試合(大和スタジアム)で対戦します。

 

ショウワコーポレーション(中国・四国地区・岡山 21大会ぶり4回目) 

特別編⑥ショウワコーポレーション集合写真.JPG (1.97 MB)

元中日選手が監督1年目で初出場に導く

 地元岡山出身で元中日の亀澤恭平氏が監督就任1年目でチームを21年ぶりの出場に導いた。亀澤監督は「選手が頑張ってくれたおかげ」とたたえる。

 亀澤監督はソフトバンクや中日でプレー。独立リーグの琉球に移り、昨年8月に現役引退した。「いつかは地元に還元したい」と考えていた亀澤氏にチームが指導者としてオファー。昨年9月に臨時コーチに就任し、今年から監督に昇格した。会社から「3大大会の出場権を勝ち取れ」とミッションを受けたという亀澤監督。チームのテコ入れとして行ったのは猛練習だった。

猛練習で1球への執念植え付け

 選手は平日午前9時から午後4時まで工場で組み立てを行い、午後5時から練習。これまでは軽めのメニューだったが、亀澤監督は「練習をしないとうまくならない。7、8月は時間の許す限り練習をした。午前0時や1時までやることもあった」と練習量を大幅に増やして一から鍛え直した。気の抜けたプレーや態度には厳しく指摘するなど「1球を無駄にしないこと」を選手に意識付けさせ、粘り強いチームを作り上げた。

 象徴的なのは投手陣。絶対的なエースの大原淳志投手がケガで中国・四国2次予選を欠場する中、都市対抗出場経験のある松山フェニックスを破るなど、北野公基投手や比嘉幸宏投手らが粘投した。本大会では大原投手も復帰見込みで、投手の枚数はそろった。打線は1番を担う元中日の杉山翔太捕手ら上位打線で得点を狙う。

 亀澤監督は「1戦必勝。目の前のできることを確実にやっていきたい」。初の全国の舞台でもやるべきことは変わらない。

 

ゴールデンリバース(東北地区・秋田 2大会ぶり7回目

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コロナで活動制限 待ちに待った全国の舞台

 真坂隆監督は喜びをかみしめながら言った。「3年ぶりに出られる。全国の強豪と戦える」。出場できなかったこの2年間は、長くそして苦しかった。

 新型コロナウイルスの影響はクラブチームにはより逆風となる。ゴールデンリバースの選手は別々の会社で働いているため、コロナへの対応で足並みがそろいづらい。昨年はほとんどオープン戦ができないなど活動が制限された。それでも都市対抗の東北2次予選への出場を決めたが、直後にチーム内にコロナの陽性者が出たため、出場辞退。今大会は待ちに待った全国の舞台だ。

 エース格は右腕・小沼直昭投手。36歳のベテランらしく打者との駆け引きがうまい投球術がある。右の速球派の下間貴翔投手、打者の打ち気をそらす左腕の坂谷碧投手も控える。打線のキーマンは小幡和弘内野手、真木宏内野手、小川裕人外野手の1~3番。真坂隆監督は「この3人が“リードオフマン”。打って走ってくれる」と期待は大きい。

「生まれ変わった」チームで初のベスト4目指す

 創部は2009年。チームのオーナー兼部長で不動産会社社長の岩見正人氏が当時、応援していた別のクラブチームが休部となり、所属選手の受け皿として発足したのが始まり。チーム名のリバースには「生まれ変わり」という意味が込められている。過去6回の出場で最高成績はベスト8。真坂監督は「部長の岩見の願いでもあるベスト4が目標」。コロナ下を乗り越えて「生まれ変わった」チームで新たな歴史を刻む。

【毎日新聞社野球委員会 安田光高】