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クラブチームしか勝たん!特別編 第46回全日本クラブ野球選手権出場チーム紹介⑦ TRANSYS/NOMOベースボールクラブ

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日本野球連盟(JABA)に加盟する247のクラブチームの頂点を決める第46回全日本クラブ野球選手権大会が8月27日に神奈川県の等々力球場と大和スタジアムで開幕します。

大会を前に「クラブチームしか勝たん!」特別編として、出場チームを全8回で、対戦カードごとに紹介します。

第7回は、TRANSYSNOMOベースボールクラブです。両チームは27日第3試合(大和スタジアム)で対戦します。

 

TRANSYS(北海道地区 5大会ぶり3回目) 

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甲子園V駒大苫小牧高出身・本間氏が選手兼監督

 2005年に北海道・駒大苫小牧高校野球部OBを中心に結成。その駒大苫小牧高で甲子園を沸かせた本間篤史氏が監督就任1年目で出場権を獲得した。

 本間監督は駒大苫小牧高時代に田中将大投手(楽天)らとともに2年時の05年夏の甲子園で優勝し、主将だった06年夏の甲子園決勝では早稲田実の斎藤佑樹投手(元日本ハム)と激闘の末、準優勝。社会人ではJR北海道硬式野球クラブでプレーし、17年限りで一度引退したが、19年にTRANSYSで現役復帰。選手兼任コーチなどを経て今季から監督に就任し、まず着手したのは「練習量を増やしました」。

 北海道2次予選は準決勝、決勝がダブルヘッダー。戦い抜く体力をつけるため、平日の昼から勤務する選手には午前中に投手なら走り込みを強制的に課し、オープン戦もダブルヘッダーを組んだ。その効果が出たのか、決勝で競り勝ち、5大会ぶりの出場権を獲得した。

打線の中軸を担うも「後輩2人の活躍に期待」

 投手陣は直球に切れがある右腕の三谷祐介投手と試合を作れる左腕の生駒希海投手が鍵を握る。打線では中軸を打つ伊藤優希外野手と大栗勇人外野手を本間監督はキーマンに挙げる。北海道2次予選では本間監督が3番・指名打者で出場しているが「僕は打率1割もいっていない。伊藤、大栗は高校の後輩なので、絶対に活躍してもらわないと困る」と期待を込める。

 目標は大会初勝利。本間監督は「言い方は悪いが、都市対抗に行けるレベルではないので、今年はクラブ選手権一本に絞っていた。まずは1勝」と初戦にすべてを懸ける。

 

NOMOベースボールクラブ(西近畿地区・兵庫 3大会ぶり6回目)

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野茂英雄氏が設立して20年目の節目に復活出場

 20人中14人が新人と非常に若いチームで勢いと伸びしろがある。西近畿2次予選では全国屈指のクラブチームであるマツゲン箕島硬式野球部を撃破すると、決勝ではクラブ選手権の出場経験がある県警桃太郎にコールド勝ち。設立20年目の節目に3大会ぶりの復活出場を遂げた。

 投手6人はいずれも新人ながら安定感がある。主戦は日本文理大出の柳原優太投手とルネス紅葉スポーツ柔整専門学校から加入した高取将之介投手の両右腕。柳原投手は力で勝負するタイプで、高取投手は直球と変化球のコンビネーションで打たせて取る。

 打線は1~9番まで穴がなく、足が使える選手が多いのが特徴。宮城源外野手、柳川昇嬉外野手の1、2番は出塁率が高く、2年目の平山雄大内野手、田中心平内野手、古林拓実内野手の両新人で構成される中軸で還すのが理想的な形になる。清水信英監督は「後ろの打者もここぞで活躍する。どこからでも点を取れる」と見ている。

昼までは練習で、夕方からは温泉旅館で汗をかく

 米大リーグ・ドジャースなどで活躍した野茂英雄さんが2003年に新日鉄堺(廃部)時代を過ごした大阪府堺市に設立。13年に誘致を受けて兵庫県豊岡市に移転した。選手たちは城崎温泉の旅館などに勤務するため、旅館が忙しくなる夕方を避け、午前8時半から午後1時まで練習で汗を流している。

 前回出場時は1回戦で敗退した。「まずは初戦。若いチームなのでいい方向に出れば、前回よりいい結果を残せるのではないか」と清水監督。未知数の部分が多いだけに面白い存在だ。

【毎日新聞社野球委員会 安田光高】