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【GRAND SLAM PREMIUM 148】都市対抗二次予選は球場へ足を運べなくてもライブ配信で楽しもう

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 第93回都市対抗野球大会に出場するチームを決める二次予選が、520日に東海地区で開幕。23日からは、東京と近畿でも熱戦が展開されている。東京では、昨年は涙を吞んだ鷺宮製作所が、5月のベーブルース杯大会を制した勢いを持続して第一代表決定戦に進出。近畿では、パナソニックが大和高田クラブを相手に9回二死無走者から2点差を追いつき、タイブレークの延長11回に劇的サヨナラ勝ちを収めるなど、すべての試合が見応え十分だ。

 最後まで諦めない全力プレーや応援団が陣取るスタンドとの一体感が魅力の試合も、コロナ禍で無観客試合になるなど、ファンにとってはもどかしい日々が続いている。今年は基本的に有観客で実施されるが、こうした状況で試合の動画配信が注目され、瞬く間にファンの間に浸透している。

 以前は、準々決勝以降のみ中継されていた社会人野球日本選手権を、主催の毎日新聞社が一回戦からライブ配信したり、企業が自社チームの試合を固定カメラで配信していたが、ここ23年のうちにコンテンツはJABA大会や都市対抗二次予選にも拡大。今年も東京、西関東二次予選は全試合を毎日新聞社がライブ配信し、試合終了後にも見逃し配信を行なっている。

 また、愛知県岡崎市のCATVチャンネルミクス(https://ch-mics.jp/)は、地元の三菱自動車岡崎のほかトヨタ自動車、Honda鈴鹿の全試合と代表決定戦をライブ配信。525日のトヨタ自動車×西濃運輸は、トヨタ自動車OBで、NHKの高校野球解説でもお馴染みの廣瀬 寛氏が解説を務めている。

 

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毎日新聞社による東京二次予選ライブ配信では、文字によるワンプレー速報も見られる(左)。

CATVチャンネルミクスの東海二次予選中継(右)も、代表決定戦はすべて配信される。

 

 そして、動画共有プラットフォームのYouTubeで社会人野球に関わる多様なコンテンツを展開しているJABA stationhttps://www.youtube.com/channel/UCoyFVijgxMz6XYmFId-5O0g)でも、61日の午後6時にわかさスタジアム京都でプレイボールになる近畿第一代表決定戦をライブ配信する予定だ。

 日本野球連盟は、2002年に発足させたJABAクラブを、20周年を迎えた今年の41日にJABA FAN CLUBにあらため、公式ウェブサイトで『選喋』というインタビュー記事を週刊で配信するなど、継続的な情報発信で社会人野球への関心を高めようとしている。こうした取り組みは会員には好評だ。

 熱戦が繰り広げられているスタンドで、熱心なファンからは「スタンドで観戦しながら別の試合を配信でも観戦するのが究極の贅沢」や「都市対抗本大会中は『選喋』をヒーローインタビューのように毎日更新してほしい」という話を聞くことができた。そして、チームのOBを含めた会社関係者からは「予選も毎試合は球場に足を運べないので、これまでは速報を小まめに見ていた。それがライブ配信になれば、臨場感も伝わってきてありがたい」という意見が多かった。試合中継をはじめとしたコンテンツの動画配信は、これからの社会人野球の認知度をさらに高めるポイントになりそうだ。

 さて、ここまでの予選経過まとめておく。東京は、鷺宮製作所とセガサミーが第一代表決定戦に進出。526日からは敗者復活戦が実施され、28日~30日の中断を挟み、31日の午後1時に大田スタジアムでプレイボールの予定だ。東海ではJR東海、東海理化、トヨタ自動車が準決勝まで勝ち進んでおり、浜松ケイ・スポーツBC、ジェイグループ、三重高虎B.Cのクラブ3チームは2連敗で敗退した。近畿では、二回戦のカードが三菱重工West×日本生命、NTT西日本×パナソニック、大阪ガス×日本製鉄広畑、カナフレックス×ミキハウスに決定。28日は九州、29日には西関東でも負けられない戦いが始まる。

【文=横尾弘一】

 

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紙版(左)、電子版(右)とも、どうぞよろしくお願い致します。