JABA

JABA

メニュー

トピック TOPICS

都市対抗野球の告知動画「全員、二刀流。」 第61回JAA広告賞を受賞 社会人野球NOW vol.14

hp_banner_yoko__small.png

2023年7月に開催された第94回都市対抗野球大会の告知動画が、日本アドバタイザーズ協会(JAA)が主催する「第61回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」の受賞作に選ばれ、東京都内で表彰式が行われた。コンクールは応募総数879点という大規模なもので、審査員に広告関係者を含まず、広告の受け手である消費者が生活者の視点から審査を行う点に特徴がある。新聞や雑誌、テレビ、デジタルなどの部門があり、都市対抗の告知動画はデジタル広告部門で優秀作品となるメダリストに輝いた。デジタル部門には183点の応募があり10作品が入賞した。【毎日新聞社野球委員会・栗林創造】

MicrosoftTeams-image (20)__medium.png

=盛大に開催された表彰式の様子

デジタル部門の応募183点から受賞10作品に

告知動画は日本野球連盟(JABA)が昨年6月に制作。「全員、二刀流。」のタイトルで、仕事と野球を両立する社会人野球の選手たちが、普段のユニホームではなく会社の制服などの姿で野球をプレーする映像になっている。動画は日本野球連盟のユーチューブのほか、テレビCMや東京・渋谷駅前の大型ビジョン、東京ドームなどで放映された。

動画制作が具体的に動き出したのは昨年3月ごろ。WBCで日本が優勝し、大谷翔平の投打にわたる活躍で「二刀流」にスポットが当たった時期でもあった。「二刀流」という言葉と社会人野球には親和性がある。JABAの湯本五十六広報課長は話す。「元々は社業と野球の両立というコンセプトですね。社会人野球には野球と仕事という両方の立場がある。このことを、ファンの方や一般の方にもっと知っていただきたかった」

実際に制作を担当したのはJR九州エージェンシーの佐藤崇暁さん。佐藤さんはJR九州でプレーした社会人野球経験者で、当時は福岡県野球連盟の事務局を務めていた。JR九州エージェンシーはJR九州グループの広告代理店。野球の現場と広告の現場の両方を知る佐藤さんは、都市対抗の告知動画の担当者としてうってつけの人材だった。

MicrosoftTeams-image (21)__medium.png

=表彰される湯本広報課長

意識したのは多様な職業と野球技術の高さ

4~5月に打ち合わせを重ね、実際に撮影したのは6月初め。都市対抗に向け、圧倒的なスピード感で作業が進められた。佐藤さんが強く意識したのは2点。社会人野球には多様な職業に就く選手がいることと、野球技術の高さだった。様々な服装に身を包んだ人が多様性を表現し、ネクタイ姿で全力疾走する姿やバットにカメラを付けて撮影した映像の臨場感が技術レベルの高さを表現する。こうして、社会人野球の魅力を体現する告知動画ができあがった。

湯本課長は受賞について「動画にスポットが当たるとは正直、考えていなかった。大谷選手の二刀流がクローズアップされたことを含め、タイミングが良かったと思う。機会があれば、また思い切ったことにチャレンジしたい」と話している。

MicrosoftTeams-image (22)__medium.png

=受賞を喜ぶ湯本課長(左)と佐藤さん

告知動画は日本野球連盟のユーチューブ(https://www.youtube.com/@user-ir5ne7fc7q/videos)で公開されている。

MicrosoftTeams-image (23).png

=告知動画「全員、二刀流。」