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紹介します!!クラブチームの名物○○ ②八千代Ageベースボールクラブ

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日本野球連盟(JABA)に加盟するクラブチームは全国で250を超え、企業チームとともに社会人野球を支えています。

 このコーナーでは、チームを語る上で欠かせないユニークな存在を紹介します。選手、オーナー、サポーター、あるいは応援歌や移動用のバス――。チームの活動を支える、さまざまな「名物」にスポットライトを当てて行きます。

 「紹介します!! クラブチームの名物○○」。第2回は「八千代Ageベースボールクラブ」の代表、佐藤秀樹さん(50)です。【構成=毎日新聞社野球委員会・栗林創造】

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 高校や大学を終えた後も、野球を続けようと思ったら――。選手を募集しているクラブチームを探し、その地域で仕事を探す。こんな方法が考えられるが、安定した職を得ることが難しいといった理由で、経済的な負担を感じるケースも多いという。

 千葉県八千代市に拠点を置く八千代Ageの取り組みは、そんなイメージとかなり異なっている。チームは現在、「ジェイエフエフシステムズ」「LINER広告社」「サンエス警備保障」「シー・エス・メンテ」から支援を得ている。加入を希望する選手は、これらスポンサー企業の面接を受けるなどし、入社が決まった場合、晴れてチームの一員になるというシステムだ。引退後、スポンサー企業で働くことも可能だという。

 元々、飲食店「鳥貴族」などでおなじみの「ジェイエフエフシステムズ」がチームを運営していたが、2022年4月に4社のスポンサーを受ける形に移行した。「野球を通じて社会に貢献できる人材を育てる」と掲げ、サポートしてくれる企業を探した佐藤さんは「選手にとって選択の幅が広がり、受け入れられるパイも大きくなった」と話す。

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 当然、チームにはスポンサー企業に対する責任が伴ってくる。加入希望者に企業の考え方を説明したり相談に乗ったりするが、面接の結果、採用に至らないケースもあるという。また、選手は18歳から20代後半という若いチーム。「社会人とは」といった冊子を作り、定期的にミーティングを開いてきた。佐藤さんは「学生時代の意識と、『社員』を求める企業とのギャップを埋めることが目的です。『企業に応援してもらっている』と、選手の意識が変わってきたのは半年を過ぎたころからでしょうか」と手応えを感じ始めている。

 強みは企業との結びつきだけではない。佐藤さんはボーイズの強豪「八千代・習志野ベースボールクラブ」の代表を務めている。選手たちは中学生の練習に加わり、一緒にプレーしたり、指導をしたり。地域との連携や世代を超えた結びつきを強めながら、八千代Ageが歩を進め始めた。